西海市議会 > 2016-12-06 >
12月06日-02号

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  1. 西海市議会 2016-12-06
    12月06日-02号


    取得元: 西海市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-06-15
    平成28年 12月 定例会(第4回)     平成28年第4回西海市議会定例会議事日程(第2号)                         平成28年12月6日(火)                         午前10時開議日程第1 市政一般質問(通告順位1番から4番まで)      平成28年第4回西海市議会定例会会議録                              (第2号)招集年月日    平成28年12月2日招集の場所    西海市議会議場開会(開議)   12月6日 午前10時0分 宣告(第5日)応(不応)招議員及び出席並びに欠席議員(凡例) ◯出席 ▲欠席 ×不応招 ▲◯公務欠席     1  欠員          11 田口 昇   ◯     2 渡辺督郎   ◯     12 渕瀬栄子   ◯     3 田崎耕太   ◯     13 佐々木義信  ◯     4 浅田直幸   ◯     14 小嶋俊樹   ◯     5 戸浦善彦   ◯     15 井田利定   ◯     6 朝長隆洋   ◯     16 平野直幸   ◯     7 宮本一昭   ◯     17 中野良雄   ◯     8 中尾清敏   ◯     18 岩本利雄   ◯     9 永田良一   ◯     19  欠員     10 中里 悟   ◯     20 佐嘉田敏雄  ◯地方自治法第121条により説明のため出席した者の職氏名  市長          田中隆一   総務課長        森林良行  副市長         竹口一幸   財務課長        山添秀士  総務部長        冨永敬二   安全安心課長      今村史朗  さいかい力創造部長   岩倉光義   政策企画課長      川原進一  市民環境部長      野田義博   情報観光課長      福田龍浩  保健福祉部長      山口美恵子  商工企業立地課長    村野幸喜  建設部長        中嶋 剛   農林課長        辻野秀樹  検査指導担当理事    笹田幸男   建設課長        十九本和敏  産業振興部長      田地 薫   教育総務課長      田口春樹  水道部長        三岡 清   学校教育課長      大坪広弥  教育長         澤田洋子   社会教育課長      山本誠治  教育次長        中島義則職務のため出席した者の職氏名  事務局長        平岩博司   書記          山口義行  書記          染 一実     午前10時0分 開議 ○議長(佐嘉田敏雄)  皆さんおはようございます。ただいまの出席議員は18人です。定足数に達しておりますので、これから本日の会議を開きます。 本日の議事日程は、お手元に配付のとおりです。 △日程第1 市政一般質問 ○議長(佐嘉田敏雄)  日程第1、市政一般質問を行います。 通告順に質問を許可します。 初めに、3番、田崎耕太議員の質問を許可します。3番、田崎議員。 ◆3番(田崎耕太) 〔登壇〕 皆さんおはようございます。3番、田崎耕太です。 はじめに、去る第3回西海市議会定例会における私の一般質問の中で、ポートホールン長崎に関する市長の詭弁を弄した惨憺たる答弁には、悲憤慷慨いたしました。市の最重要施策について質問しているにも関わらず、答弁は他律的で無責任の極み、まるで他人事のようでありました。何を問うても明確な答弁が返ってこない。返ってくる答弁は正鵠を射ない出鱈目なものばかり。そして、答弁後の定例会開会中も定例会閉会後も話は右往左往する始末であります。一体、我々は、市長の言葉のどこをどう信じれば良いのでありましょうか。一連の市長の言動は、議会及び議員を軽視するものと断じるとともに、そのことは、市民を愚弄することと同義であることを自覚して頂きたい、このことを申し述べます。その上で、市長には深い反省と真摯な対応を求めて参ります。 さて、通告に従い、市政一般に対する質問をいたします。 ここでは、再度、ポートホールン長崎に関することについてお伺いいたしますとともに、パールテクノ西海について説明を求めて参る所存であります。 予め申し上げますが、通告にないなどという答弁は、不要です。前回も然りでありますが、いずれの一般質問も通告の域を一寸も出るものではありません。 まず、ポートホールン長崎について、旧長崎オランダ村施設利活用事業に係るホーランドビレッジ株式会社の役員の変更を含む体制の刷新及び人員整理の詳細とその理由について伺います。 責任を取って辞職した役員は何名いるのか、また、何人の従業員が解雇されたのか、そして、市長の身内が雇用されている旨の答弁が第3回西海市議会定例会でありましたが、その者の処遇はどのようなものであったのか、具体的に述べて頂きたいと思います。 また、ポートホールン長崎の経営方針は、計画の策定段階から今日に至るまで、二転三転しています。第3回西海市議会定例会で市長の方から、本来の在り方に、軌道修正して頂いたとありましたが、11月2日の全員協議会の折に執行部側から受けたポートホールン長崎の現況に関する報告内容は、市長の言う本来の在り方に、完全に軌道修正できたものではなく、またも以前の説明とは違うものでありました。そもそも、市長の言う本来の在り方とは何でありましょうか。あそこで儲けなくてもよい、市民交流型の施設として捉えているとは、市長の発言であります。ホーランドビレッジ株式会社は、私企業であります。利潤の追求を目的としない公企業とは異なりますし、そうである以上、市民交流型の施設だから、というのは説得力に欠けます。そのような論理は、逃げ道とも成り得ません。そのことは、市長が施設に期待した機能の問題でしかないのであります。公民科を学んだ中学生でも解ることを、妄りにご都合主義の解釈で誤魔化さないで頂きたい。市長の認識がこのような甘いものでは、将来に亘って安定した管理運営を行う望みがあるとは到底思えません。私は、ここで、再建の見通しについて問うものであります。 併せて、ポートホールン長崎経営方針転換後の経営の実態について、詳細な説明を求めるものであります。 思うに、ポートホールン長崎の駐車場は、連日空きばかりが目立ちます。日曜日と祝祭日を除き、近隣のコンビニエンスストアよりも自動車の駐車の数、その回転率が少なく、低いように見て取るのは私だけでしょうか。 続いて、第3回西海市議会定例会において、平成28年度西海市一般会計補正予算(第2号)に海面使用協議会設置負担金として200万円が計上されたこと、そして可決されたことは記憶に新しいものであります。この件につきましても、第3回西海市議会定例会予算決算常任委員会における説明と11月2日の全員協議会の折に執行部側から受けた説明には、計画と実行に相違点があります。議会で答弁したものは、言うなれば我々との約束であります。それを今の執行部は平然と変節をさせる。何故、あなた方は、かくも自堕落なのか、慨嘆に堪えません。協議会における協議内容全般と進捗状況について、問うものであります。 さらに、本市とホーランドビレッジ株式会社が交わした使用貸借契約の内容は、運用の仕方によっては、当該事業者がそもそも倒産をしない又は倒産しづらい構造になっていることに重要な問題があります。ポートホールン長崎は失敗していないと市長が公言することができるのもそれ故でありましょう。かつて、旧長崎オランダ村施設は西海市のものであるにも関わらず、西海市が手をつけることができなかったと市長は、当議会で何度も発言してきましたが、そのことは、議会の監視を擦り抜けて締結された10年間無償の使用貸借契約がある限り、今後も何ら変わるものではありません。それどころか、施設の所有者として、維持管理について、本市が負担を負い続けるという意味においては、費用対効果の追求なくしては、市長の責任問題となることは免れ得ないものであることを自覚して頂きたい。その上で、旧長崎オランダ村施設利活用事業は、成功とは程遠い現状が見て取れる中、市長は、どのような事柄について如何にしてその責めを負い政治責任を全うせんとするものか。明らかにすべきであります。 確認を行う意味で述べるものでは断じてありませんが、第3回西海市議会定例会では、ポートホールン長崎が、本市の水道を手続きも経ずに無断で料金も支払わずに使用していたという、とんでもない事実も明らかになりました。私は、当該会社の不遜な態度には、憤慨するものであります。果たして、信用に値する事業者なのでしょうか。私は疑問に思いますし、この事業者を選定した市長の見識を疑わざるを得ません。市長に改めて申し上げます。今後、10年間無償の使用貸借契約は見直すべきではないでしょうか。ホーランドビレッジ株式会社は、これまでの立ち振る舞いを見る限り、使用貸借契約書にある信義誠実等の義務に関する条項の適用も十分可能ではないでしょうか。そして、契約の解除、明渡し及び現状回復の条項を適用すべきではないでしょうか。仮に、その選択をしないのであれば、せめて、4億円を取り戻すつもりで事業に全身全霊を傾ける決意と我々も納得できる具体的な計画をお示しして頂きたい。そのように導いて行くことが、帰するところ市長が今、早急に取り組まなければならない責務であります。 次に、パールテクノ西海に関する質問です。 市長の任期も残すところ約4か月であります。パールテクノ西海への企業誘致の進捗状況について、再度問うものです。 前述のポートホールン長崎も然り、企業誘致が成功しなければ責任を取らないことの不履行は絶対に許されません。このことを申し上げます。 最後に、申し上げます。由らしむべし、知らしむべからず。民は之を信用させよ。知らしむことはできない、ということであります。私は、近視眼的に、枝葉末節に、部分的に、ポートホールン長崎パールテクノ西海について、当て馬にして申し述べるつもりはありません。しかし、政策の実行の仕方の中に、市長の考えや姿勢が在り在りと見て取れるものと思います。今の西海市は、一部の事柄を除き、言動行動共に軽率かつ傲慢な印象を拭えないし、物事の道理を守らない傾向があまりに強い。つまり、都合の悪いことは、自ら説明責任を履行しようと努めないし、他の言うことは聞き入れない。決したことも守らない。場面場面で発言や態度を安易に変節させる。何故、再三再四繰り返し注意しても、こうした姿勢を改めないのか。私は、理解に苦しむとともに、辟易しています。議会及び議員や市民全てに知らしむことまで求めるつもりではありません。しかしながら、せめて由らしむことの努力は払って頂きたい。民意の導管役を担い、これからの西海市の為にと純粋に思う議会及び議員や志ある市民の意見を素直に聞き入れ、決断をする。そして、道義を尽くして実行に移す。至極当然のことでありますが、今の本市は、このような基本的なことに問題がある、欠落しているように思えてならないことを、ここに附言いたすものであります。 ○議長(佐嘉田敏雄)  答弁を求めます。田中市長。 ◎市長(田中隆一) 〔登壇〕 皆さんおはようございます。3日間、一般質問よろしくお願い申し上げます。 またしても大変手厳しい冒頭の質問がございましたが、一応通告に従いまして、私の方からご答弁をさせて頂きたいと思います。 まず、1点目のホーランドビレッジ株式会社の役員の変更を含む体制の刷新及び人員整理の詳細とその理由についてでございますが、役員は代表取締役の変更はなく、取締役2名の交代となっております。また、職員の状況につきましては、11月2日現在として、正職員31名が5名に、契約社員・臨時職員等14名が7名になっております。 当初、運営会社テナント料と直営店での売り上げで運営することを計画していましたが、直営店での売り上げが思うように行かなかったことなどから、直営店であったレストラン、売店、カフェの正社員及び臨時職員等の雇用を減らすために、レストラン部門や売店など祝祭日及び週休日対応のみの時間パートや定休日・営業時間の短縮に伴い最低限の雇用となったと聞いております。 次に、2点目の安定した管理運営を行う見込み並びに再建の見通しにつきましては、現在、運営計画の見直しを進めておりまして、インバウンド客の集客、西彼町漁協との連携事業の開始などの実施で、集客及び売り上げにつきましても向上することとしており、安定した経営に向かうことができるものと考えております。 次に、3点目のポートホールン長崎経営方針転換後の経営の実態につきましては、先ほど申し上げましたように、現在、運営計画の見直しを行っている状況でございまして、運営計画策定及び営業活動について、推移を見守り必要に応じて積極的な助言をして参りたいとこのように考えております。 次に、4点目の協議会における協議内容全般と進捗状況につきましては、現在まで4回の事務担当者の幹事会を開催し、協議内容につきましては、1つ目には漁船による大村湾内クルーズを実施するための調査研究及び実施に向けての実習、2つ目はポートホールン長崎敷地内での西彼町漁協の魚介類を活用した海鮮バーベキュー運営の協議を行っております。 進捗状況としましては、今後開催される海面使用の三者協議会の承認を得て、今月開催されます総会において、事業計画書及び予算案の承認を頂き、議会へ報告した後に実施する運びとなるものと考えております。 5点目につきましては、市民の皆様そして議会の皆様のご意見を真摯に受け止め、運営会社でありますホーランドビレッジに対して、必要な助言を行うことが私として取り得る行動であるとこのように考えております。 次に、2問目のパールテクノ西海についての御質問にお答えいたします。 これまでも何度となく申し上げておりますように、企業誘致による雇用の創出は本市の最重要課題であります。必ず達成しなければならない項目でございます。その目標達成に向けて現在も必死に取り組んでいるところであります。現段階で立地協定に至る報告ができないことは大変申し訳ない気持ちでいっぱいでございますが、現在も交渉を継続して行っている企業が複数ございます。 その中には、自動車関連部品を製造している企業や県内で実績を上げている企業などがございますので、そのような企業を誘致できるよう努力をして参る所存であります。 以上で、答弁とさせて頂きます。 ○議長(佐嘉田敏雄)  3番、田崎議員。 ◆3番(田崎耕太)  ありがとうございました。 前回の一般質問の続きということになりましょうけれども、前回のやり取りを例えるならば、私は市長に対して切腹を迫りました。そしたら、失敗をしていないと言いながら、鎧兜で出て来たというのが前回の質問の大まかな私からの認識というふうになりましょうけれども、ただいまの答弁、全く進展と言うか、進歩と言うか、そういったものが見られないなというふうに思いましたね。 まず、質問事項1の(1)についてです。ポートホールン長崎につきましては、前回定例会中の私の一般質問に対する答弁、それから11月2日の全員協議会での説明、この言及にとどまっております。そして、今回の私の一般質問と、ここでとどまっているんですね。これまでの自発的な説明というのは全くありませんでしたが、事が起こった後の市の対応はとてもじゃないですが、真摯なものとは言いがたい。そういうものだというふうに思います。まず、不誠実極まりないこの対応というのを深く反省して頂きたいと思います。市長、いかがでしょうか。 ○議長(佐嘉田敏雄)  田中市長。 ◎市長(田中隆一)  3番議員さんが、そういうふうに受け止められておるということでありましょうけれども、私はこの問題に、特にポートホールン長崎の再生に向けての取り組みにつきましては、並々ならぬ思いというものが当初からございますし、西海市にとってこれほど大事な施設はないと、こういう思いであります。従いまして、真摯に自分の思いをしっかり申し上げてきておるつもりであります。ただ、失敗でないと、わずか半年ぐらいで失敗でないと、失敗したというふうに決定できるかどうか。それは事業は何にでもやってみて、結果として軌道修正しなければならないことがたくさんあると思うんですよ。これはもう企業活動に限らず、いろんな事業についてですね。早い時点でそこらを軌道修正して頂いたと。これは運営会社独自がそういう考え方でやられたということでございますので、私はこれは失敗ではないと思うんですね。いい方向に向かって努力をして頂くわけでありますから、そのことを私は真摯に申し上げておりますので、誠心誠意そのことを議員にもわかって頂きたい。私の責任を追求されるのは一向に構わないんですよ。でも、あそこを失敗と決めつけて放棄していいものかどうか、よく考えて欲しいと思うんですね。これは市民交流型といえども、運営会社は事業が成り立たなくてはならないわけですね。ですから、早い時点で直営部門をテナントに切り替えるとか、そういう修正を図られたということ、そのことについて私がそれを従来どおりの形でやれとか、これは言えないわけですね。おかげでいろんな方々が協力をして頂いて、あそこに対する思いを持った方々がいっぱい協力をして頂いております。そして、いい方向に向かって今進もうとしているわけですね。ぜひそのことを議員もわかって欲しいと。 私は、議員から責任をいろいろと追求されるのは一向に構いません。でも、あれを失敗と決めつけて止めてしまう方向に持って行く、風評被害を高めて行くということにはならんと思うんですね。ぜひそのことを議員にわかって頂きたいと。私は誠心誠意、真面目に答えておるつもりです。おたくはそう思うかもしれんけれども、ぜひそれはわかって欲しいと、はっきり言って。どれほど私がこの問題に精神をかけて、長年かけて市内外の方々の期待に沿えるようにしようと、やっと議員の皆さん方のご努力も頂いてオープンしたばかりなんですね。それを失敗だと決めつけて放棄するわけにはいかないと私はそう思いますよ。ぜひわかって欲しいと思います。 ○議長(佐嘉田敏雄)  3番、田崎議員。 ◆3番(田崎耕太)  そのことにつきましては、後々質問をいたします。ここでは、対応の在り方について問うているんですよ。要するに、きちんと我々議会に、あるいは市民に説明をなされて、この事業を進めてくださいと、それがなされなかったからこそ、不誠実な対応だというふうに批判をしているわけです。 この質問事項1につきましては、もう1つお伺いしたいことがございます。人員の整理が行われているかと思うんですけれども、先ほど通告した内容につきましては、一定のご答弁がありました。前回の定例会で市長の身内がそこに雇用されているという問題が出て参りましたが、そのことについて少々お尋ねをしたいと思います。 その方の処遇というものはどのようになったのか、お聞かせ願いたいと思います。 ○議長(佐嘉田敏雄)  田中市長。 ◎市長(田中隆一)  よく意味がわかりませんけれども、私と関わりのある人がそこに雇用されていると言うことですか。どういう意味のことですか。 ○議長(佐嘉田敏雄)  3番、田崎議員。 ◆3番(田崎耕太)  前回の定例会でそのような旨のご答弁がありませんでしたか。ちょっと確認をしたいと思います。 ○議長(佐嘉田敏雄)  田中市長。 ◎市長(田中隆一)  私は、そういう答弁をした覚えはありません。これはホーランドビレッジサイドの職員の雇用の問題でありますから、私がどなたかをあそこに採用せろとか何とかと言うた覚えもありませんし、また、そういうお立場の方が、私との関係のある人がそういう形で入っとるというふうには思っておりません。そういうことを答弁に言ったこともありません。 ○議長(佐嘉田敏雄)  3番、田崎議員
    ◆3番(田崎耕太)  これは前回の定例会で答弁されていますよ。自分の意思でホーランドビレッジ株式会社に入ったと言うご答弁がありましたので、だから聞いているんですよ。そうじゃなければ、こういう質問をしませんよ。いかがでしょうか。 ○議長(佐嘉田敏雄)  田中市長。 ◎市長(田中隆一)  ちょっとよく意味がわからんですが、それがどうしたんですか。どうなるんですか。 ○議長(佐嘉田敏雄)  3番、田崎議員。 ◆3番(田崎耕太)  だから、その方の処遇はどうなんですかと言うことをお聞きしているんです。 ○議長(佐嘉田敏雄)  田中市長。 ◎市長(田中隆一)  どなたのことかわかりませんけれども、私は全く関知しておりません。その処遇の問題とか何とかですね。 ○議長(佐嘉田敏雄)  3番、田崎議員。 ◆3番(田崎耕太)  ただいまの件につきましては、前回の定例会の議事録を見て頂ければ明らかになります。その旨の質問がなされて、市長もそれに対して答弁をされているかと思います。 次の質問に移りたいと思います。 経営方針ですね。このことにつきましては、ポートホールン長崎の現況に関する報告内容というのは、市長の言う本来の在り方、これに現在のところ完全に軌道修正できたものではない、先ほど冒頭に申し上げたとおりでありますけれども、またも以前と違うものであったと。またもと言うのは、9月の定例会開会中に説明なされたことと11月2日に全協で執行部側から我々に対して説明されたこと、これが食い違うのではないかという趣旨の質問をいたしたいと思います。どうでしょうか。 ○議長(佐嘉田敏雄)  田中市長。 ◎市長(田中隆一)  ちょっと抽象的な質問じゃよくわからんので、どういうことなのか、はっきり言ってください。 ○議長(佐嘉田敏雄)  3番、田崎議員。 ◆3番(田崎耕太)  新聞記事に掲載をされましたね、まず9月の初旬です。その時には4事業が撤退をする、縮小をするというような報道でした。そのことを受けて、その当時の9月の議会においては、この4事業をテナント化して行くんだという説明だけあったんですね。そうしましたら、11月2日には、そのうちの2つの事業をテナント化して行くというふうに変わられていました。我々は4事業がそのままテナント化されて行くものというふうに認識をしていたもんだから、あっ、これはまた9月の時点とは違うものになっているのかなというふうな印象を受けています。その点はいかがでしょうか。 ○議長(佐嘉田敏雄)  さいかい力創造部長。 ◎さいかい力創造部長(岩倉光義)  私たち執行部といたしましては、その都度その都度確認できた、ホーランドビレッジとして確認できた情報について、その時点その時点でご報告をいたしているというふうに認識をいたしております。ですから、議会の時点、新聞報道の時点、それから議会の時点、そして全協でご説明をした時点、それぞれで最新の情報ということでご説明をいたしたと考えております。ですから、それぞれの場面場面で、一番最初にお聞きをしたのは、まずは直営の部分と、それからテナント化、そして現状でここをこういうふうにして行きたいというふうにホーランドビレッジ内部としての確認といいますか、決定事項についてご報告をさせて頂いたということで、それぞれの時点で異なるという部分は、その説明の折に私も言ったというふうに考えておるところでございます。 ○議長(佐嘉田敏雄)  3番、田崎議員。 ◆3番(田崎耕太)  そうしましたら、情報が執行部側に入ってきたら、その都度説明をしているんだというふうに認識してよろしいということですか。 ○議長(佐嘉田敏雄)  さいかい力創造部長。 ◎さいかい力創造部長(岩倉光義)  協議の段階で決定事項と、やはり会社内部での決定事項という部分につきましては、議員の皆様に、あるいは市民の皆さんにお知らせする必要があるということで、全協の機会、それらを利用しましてご説明をさせて頂いたというふうに認識しています。ですから、現状でまだ会社内部で検討されている項目もございますが、それについてはまだ会社内部での検討という部分で、まだご説明していない部分もございます。それは決定いたしたら、やはり皆様にお知らせをする、説明をする必要があるなというふうに認識はいたしております。 ○議長(佐嘉田敏雄)  3番、田崎議員。 ◆3番(田崎耕太)  一定理解をいたします。 9月の時点における我々に対する執行部側からの情報提供ということですね。10月1日からテナント化して行きますよと、そしてそれが議会の定例会の一番最後に、11月に延びました。こういう後手後手の状態なんですよね。今現状はどういうふうになっているんですか、お尋ねしたいと思います。 ○議長(佐嘉田敏雄)  さいかい力創造部長。 ◎さいかい力創造部長(岩倉光義)  現状お聞きをしている、こういうふうに行きたいというふうに考えておられるのは、テナントを、今こちらから入りまして正面玄関と言いますか、駐車場の方から環境改善センターの下の駐車場の方から入りまして、手前側に今レストランがございます。このレストランについて、直営のレストランですけれども、この分についてはテナント化して行きたいというふうに考えておられます。また、一番奥の方にテナントとして入られている部分、これらについても組織の、テナントの編成替えをして行きたいというふうに考えておられます。ただ、やはりここについては、まだ私どももどういうふうになるのかという部分がはっきりしない分もございますので、ご説明をまだしていないところでございます。ただいま私どもに入っている情報といたしましては、ファンタジードリーム、ブルーコーン、ワールドキング長崎、大野勝彦美術館、Kodomo元気ランド、これにつきましては、定休日がファンタジードリームが水曜日、ブルーコーンさんが平日、ワールドキングさんはそのまま、これは1月にオープンする予定で今対応されていると。それから、大野美術館については、水曜日に定休日を設けていると。それから、Kodomo元気ランド、平日でございますけれども、週末の遊具施設、これらについては営業して行きたいというふうに聞いています。ただ、決定している部分とまだ会社で決定されていない分があるということですので、最終決定されたら、やはり皆さんに機会を捉えてご説明をさせて頂きたいというふうに考えております。 ○議長(佐嘉田敏雄)  3番、田崎議員。 ◆3番(田崎耕太)  そういうことであれば、迂闊に10月1日からテナント化しますとか、11月1日に変更しましたとか、そういった話を迂闊にこの場でするべきではないでしょう、違いますか。 ○議長(佐嘉田敏雄)  さいかい力創造部長。 ◎さいかい力創造部長(岩倉光義)  御質問に対しての答弁でございますけれども、やはりその時点その時点で私たちが得た情報についてご説明をさせて頂きました。ホーランドビレッジ、最初は10月1日から、あるいは11月1日からというふうに方針が変わりましたので、その時点その時点でご説明をさせて頂いたという状況でございます。ですから、決してその時点その時点で誤った情報ということではございませんので、私たちとして捉えられた情報についてはご説明をさせて頂いたというふうに考えております。 ○議長(佐嘉田敏雄)  3番、田崎議員。 ◆3番(田崎耕太)  一言で申し上げますと、そのように後手後手になるような事業者にあそこを任せていいのかということを深く、私は思いますね。この問題につきましては、我々議会ですけれども、これはやっぱり市民との雛形になっていると思うんですよ。そこに対する約束ですから、きちんと守って頂きたい、きちんとお約束は果たして頂きたい、このように思います。仮に民間の事業者、ポートホールンは民間の事業者ですよね。ホーランドビレッジ株式会社でございますけれども、それを選定したのは誰か、市長あなたですよね。やはりその責任を免れることはできませんから、ポートホールン長崎ホーランドビレッジ株式会社がきちんと事業を行うように誘導して行くのも市側の責任ではないでしょうか、いかがでしょうか。 ○議長(佐嘉田敏雄)  田中市長。 ◎市長(田中隆一)  運営会社につきましては、言われますとおり、公募に応じられた方々の中から選考基準を設けてホーランドビレッジ様を運営会社として決定をいたした、議員の皆様方にもご承認を頂いたわけで、報告もさせて頂いたところでございます。結果として、4月16日のオープン以降、短期間のうちにいろんな状況の変化がございました。そういうごたごたの中で議会の皆さん方にも大変ご心配をおかけし、厳しいご指摘も私も受けました。当然だろうと思うんですね。しかし、今の段階でこの運営会社をこっちが一方的に変更するということは、これは手続上も契約上もできません。従いまして、ホーランドビレッジ株式会社が、しっかりした足場をしっかり固めて頂いて、本来の目的に沿えるような運営会社として改良すべきところは改良して頂き、そして前に向いて歩んで行けるような、そういう運営会社として取り組みをさらに強化して欲しいと願っておる次第であります。 あそこに客が来なければ、なかなかテナント会社は成り立ちません。いかにしてお客さんをあそこに呼び込むか、その努力を今一生懸命やっておられる段階だと思うんですね。インバウンド関係につきましても、その一つの手段だと思います。土曜、日曜にはかなりのお客さんが今でもおいで頂いておりますが、平日は、先ほどお話がありましたように、非常に少のうございます。これはある意味ではやむを得んことでもあるんじゃないかなと思うんですね。常時、やはりお客さんがおいで頂けるような、いろんなイベント等々を開催することによって、それが可能になるだろうと思うんですね。また、インバウンド関係につきましては、免税店の問題とか、そういう問題も出て来ようかと思います。そうすると、お客さんがたくさんおいで頂いて、そしてあそこで食事を食べて頂ければ、当然食の部門のテナントが成り立つと、またお土産品の購買も伸びるという形になろうかと思うんですね。そのことを必死で今運営会社がいろんな方々の協力を得ながらやっておられるという実態だけ私も聞いておりますので、ぜひ失敗と決めつけずに、このつまずいたことを教訓に、いい方向に転換して行けるように、私は行政としましても、そういう助言をして行きたいと思いますし、運営会社もぜひ必死で頑張って頂きたいと、こういう期待を込めてお願いをいたしておるところでございます。 ○議長(佐嘉田敏雄)  3番、田崎議員。 ◆3番(田崎耕太)  事業者の努力を否定するものでは一切ございませんが、そもそも市長が考えるこの施設の本来の在り方とは、市長が再三再四この場において発言されてきた言葉ですけれども、本来の在り方とはそもそも何でありましょうか、お尋ねしたいと思います。 ○議長(佐嘉田敏雄)  田中市長。 ◎市長(田中隆一)  これは昭和58年以降のいろんな歴史、変遷がございます。あの施設を旧西彼町が1億8,000万円で購入したわけですね。その後、民間会社がキャスビレッジがああいう形になりましたですね。いろんな歴史があるわけですが、あの施設を放置しておくわけにはいかないと、これが第一ですよね。そして、あの施設を生かしながら、西海市のシンボル的な場所として西海市のいろんな産業、自然、食、いろんな情報の発信基地にあそこがなり得ればこれにこしたことはないというのが大きな目的だったと思うんですね。かつてのテーマパークとしての再生では決してないと思うんですね。西海市内、非常に広うございますので、いろんな地域に人を呼び込む、交流人口を増やして行くと。特に修学旅行生の体験学習などにつきましても受け入れ体制が今一方でどんどんどんどん進んでおります。ゲストハウスとか民泊とか、そういう方々が今必死で頑張って頂いておりますので、こういうのと上手くあそこを繋ぎながら、西海市のいろんな観光資源、あるいは食文化、いろんな産業の発展に繋がって行くような情報の発信基地にしたいというのが本来の目的だと思うんですね。 さらには、県の推進交付金の中にも上げさせて頂いておりますように、ハウステンボス、ポートホールン、そして田島、大村と、こういった大村湾の豊かな資源開発にも繋げて行けるような一つの拠点になれば、これに越したことはないだろうと思うんですね。そういった非常に将来の夢にも繋がって行く大きな場所でもあるのではないかなと私はそう考えております。 ○議長(佐嘉田敏雄)  3番、田崎議員。 ◆3番(田崎耕太)  ただいまの答弁は一定理解をいたします。市長がおっしゃりたいこと、よくわかりますが、以前、前回の質問の折にあそこで儲けなくてもよいというふうな発言を一方でなされました。民間の企業ですよね。儲けなければ企業活動は成り立ちませんが、あそこでこのような発言をしたということはどのような意味合いでありましょうか。矛盾するものではありません。矛盾するものではありませんが、やはりその説明は難しいと思いますよ、いかがでしょうか、市長。 ○議長(佐嘉田敏雄)  田中市長。 ◎市長(田中隆一)  私がどういう意味であそこで儲けなくてもよいと言ったのかでありますけれども、いわゆる最初のホーランドビレッジさんが考えておったいわゆる期待感ですね。結果的には当初の思いと現実は違っておったということになりますよね。従いまして、そんなにあそこでお客さんがどんどんどんどん来て儲かるような場所ではないと私は思っておったということを言ったと思うんですね。でも、かつてのテーマパークならそういう発想が成り立つと思うんですよ。でも、やはりあそこにテナントに入った方々は当然収益がなければ成り立って行かないわけですから、テナント料も納めにゃならんわけですからね。したがいまして、直営部門でやっておった部門が、これはもう当然やって行けないという状況に至ったわけでありますから、そこらはちょっと見通しの、私は厳しい見通しの甘さがあったんじゃないかなと。これは前にもちょっと申し上げたかと思っております。 しかし、あの狭いあれだけのエリアでありますから、やはり入って頂いたテナント業者の方々は当然収支のバランスが取れなければやって行けないわけですので、そういう意味で儲けなくてもよいと言ったつもりは毛頭ないわけですよね。これは成り立ってもらわにゃならんわけですね、入られたテナントの方々はですね。従いまして、急遽直営のレストラン部門を縮小するという形に必然的になったのではないかと思っております。 従いまして、儲けなくてもいいと言う意味は、言葉どおりの意味じゃなくて、当然テナントで入った方々が収支のバランスが取れるような集客を得なければいけないということは当然でありますので、ボランティアでただ投資をしただけで、赤字で決済をするということにはならんと私も思います。 ○議長(佐嘉田敏雄)  3番、田崎議員。 ◆3番(田崎耕太)  ならば、やはりこの発言というのは撤回すべきではないですか。あまりにも軽率だと思いますよ。あそこで儲けなくてもいい、あそこで儲けなければやって行けない事業者もおられるでしょうから、特にテナントで入っておられる方々、賃料を払わないといけないでしょう。そうなってくると、やはり儲けなければ賃料も払えない、払えなければ従業員も雇用できないし、事業すら成り立たないということになりますよ。市長、その発言は撤回をして頂きたいと思います。 ○議長(佐嘉田敏雄)  田中市長。 ◎市長(田中隆一)  大きな誤解もありますので、儲けなくてもいいという意味は、これは誤解があれば撤回しなきゃいけないと思います。今も申し上げましたように、テナントの方々は当然成り立つように集客を得なければ、これはもうテナントとして成り立たないわけですから、当然のことだと思います。 ○議長(佐嘉田敏雄)  3番、田崎議員。 ◆3番(田崎耕太)  わかりました。 先ほど情報の発信基地であると、ポートホールン、ホーランドビレッジは情報の発信基地という機能を担っているんだというような市長のご発言がありましたけれども、そうであれば、もっと西海市も知恵を絞らなければいけないのではないかなというふうに端的に思います。 今後の再建の見通しについて、ここでちょっとお尋ねしたいと思います。市長、いかがでしょうか。 ○議長(佐嘉田敏雄)  田中市長。 ◎市長(田中隆一)  私の思いも込めて申し上げさせて頂きますが、必ずや再建はできると、ある意味で確信を持っております。当然あのエリアでやって行けるテナントの方々、それとインバウンドも含めた確かな情報もちょっとお聞きをしております。これはまだ私ども確証を得ておりませんので、議員の皆さん方に説明もまだできていないと思うんですね。そういう方向で動いておりますので、あそこのエリアには過ぎるぐらいのお客が来るんじゃなかろうかなと私は判断しております。 それと、今後、大村湾の漁協の皆さん方とも共存共立、成り立つような形で協議を更に進めて行かなければなりません。協議会の中での話もそうなんですが、実はハウステンボスも来年早々に長島まで来る予定であります。これはいろんな政治的な展開もあってのことだろうと思うんですけれども、やはり大村湾のこういった豊かな資源を生かした再生に向けては、県も挙げて一緒に取り組んで行く、佐世保市と西海市と、あるいはハウステンボス、更には大村市とそういった連携をして大村湾の魅力を更に高めて行こうという、そういう動きが今出ておりますので、やっぱりそういう意味では将来的には非常に明るい展望が私はあると思います。あそこだけでも成り立たない、あそこだけでまずは成り立たないとなりませんけれども、そういった相乗効果が今後大いに期待できると私は考えておりますので、ぜひあの施設を衰退させちゃいけないと、これも私たち行政だけじゃなくて、西海市に取りましても大変重要な施設になるものと、こういうふうに考えておるところでございます。 ○議長(佐嘉田敏雄)  3番、田崎議員。 ◆3番(田崎耕太)  ここで3つ目の質問と関連がありますから、必然的に3つ目に移りたいと思います。 経営の実態ですね。改善をされていると、今のお話からすればですね。改善をする見込みがあるというように認識いたすものなんですけれども、その理解で間違いございませんか。 ○議長(佐嘉田敏雄)  田中市長。 ◎市長(田中隆一)  私どもが得ておる情報では、改善をするという、ある程度の確証を持っております。 ○議長(佐嘉田敏雄)  3番、田崎議員。 ◆3番(田崎耕太)  ならば、平日と日曜日、祝祭日、およそどれくらいの来客者がいるんでしょうか、ちょっとお尋ねしたいと思います。 ○議長(佐嘉田敏雄)  さいかい力創造部長。 ◎さいかい力創造部長(岩倉光義)  直近の11月の状況でございますけれども、平日につきましては約200名程度、それから土日につきましては500名から900名が来場されているようでございます。11月につきましては、来場のトータルが1万3,000人おられます。それぞれの平均で言いますと、平日が大体200から300人、そして土曜日が500人、日曜日が900人というようなデータを頂いているところでございます。 ○議長(佐嘉田敏雄)  3番、田崎議員。 ◆3番(田崎耕太)  駐車場を見る限り、およそそんな車が入っているようには見て取れないんですけれども、これは私の認識でございますので、これ以上のことを申し述べるつもりはございません。わかりました。そのようなデータが出ているということですね。 それでは、4番目に移りたいと思います。 漁協との問題、つまり前回の定例会におきまして提出された平成28年度西海市一般会計補正予算(第2号)に海面使用協議会設置負担金200万円計上されたこと、これ記憶に新しいものでございますけれども、これが可決された折に、執行部は我々議会に日程を示しました。またもこの日程がずれ込んでいるかのように思いますが、その時にご説明したスケジュールとその後に我々に説明したスケジュール、どのように変説されたか、どのように変えられたか、ご説明を頂きたいと思います。 ○議長(佐嘉田敏雄)  さいかい力創造部長。 ◎さいかい力創造部長(岩倉光義)  この協議につきましては、予算の議決を頂きましてから、私ども市側と、それから西彼町漁協、そしてホーランドビレッジ、この三者による事務的な協議をさせて頂いて、その後、総会を開いて、そして予算、それから事業計画の決定をいたしまして、そして皆さんにそれをお知らせした後に、事業の執行に移るということで、お願いをした後説明をいたしたというふうに記憶いたしております。 残念ながら、現状、西彼町漁協さんとのタイムスケジュールが合いませんで、幹事会としての事業の内容についての詰めは行っておりますけれども、まだ総会の開催まで至っておりません。目標といたしましては、できれば11月中には事業の執行をして行きたいというふうに考えておりましたが、残念ながら、まだ総会、そして総会における予算、それから事業計画の決定がされておりませんので、まだ事業そのものの執行にも至っていない状況でございます。スケジュールが遅れておりますので、あと二者に対しましてもこの調整についてお願いをしている状況でございます。 ○議長(佐嘉田敏雄)  3番、田崎議員。 ◆3番(田崎耕太)  9月の定例会におきまして、この200万円計上された折に、10月から協議会を設置して総会を開くというふうな市側の説明でございました。その後、全協が開催されたのが11月2日、またもずれ込みまして、11月中にやりたいと、そこでもご説明がなされました。この旨の答弁が欲しかったんですね。なぜこのように体たらくなのか、ご説明頂きたい。 ○議長(佐嘉田敏雄)  さいかい力創造部長。 ◎さいかい力創造部長(岩倉光義)  これは相手方もいるところでございますので、やはり私たちといたしましても、スケジュールの調整に努力はいたしているところでございます。できれば総会にいくようにと、なるようにということで、これまでも調整をさせて頂いている状況でございますが、なかなかスケジュールが合わないという部分で総会の開催まで至っていない状況でございます。 また、事業内容についての詰め、そしてそれの予算案の作成、これらについてして行かないと、総会というものができませんので、やはり早期に総会ができるように調整はさせて頂きたいというふうに考えております。 ご説明が、どうしてもスケジュールが遅れて行く中で、二度三度スケジュールが遅れましたというような答弁になってございますけれども、申しわけないというふうに考えております。ただ、これは相手方と十分に詰めをさせて頂いて、開催をして行きたいというふうに考えております。 ○議長(佐嘉田敏雄)  3番。 ◆3番(田崎耕太)  私、その事実関係につきまして、どのような協議が、どのような調整の方法をとっているのか、そういったところを含めて存じませんから、多くは述べられませんけれども、西彼町漁協の方から拒否されているというようなことはございませんか。なければなしで結構でございます。 ○議長(佐嘉田敏雄)  さいかい力創造部長。 ◎さいかい力創造部長(岩倉光義)  ございません。 ○議長(佐嘉田敏雄)  3番、田崎議員。 ◆3番(田崎耕太)  はい、わかりました。 ここまでずれ込むのであれば、9月に出す必要はなかったんですよ。12月議会でもよかったんじゃないですか、いかがでしょうか。 ○議長(佐嘉田敏雄)  さいかい力創造部長。 ◎さいかい力創造部長(岩倉光義)  結果論でございますけれども、やはり9月議会に提出をさせて頂いて、審議を経たというのが最良の道だということで、9月に提案をさせて頂きました。 ○議長(佐嘉田敏雄)  3番、田崎議員。 ◆3番(田崎耕太)  この予算につきましては、当時の9月の定例会中に予算決算常任委員会におきまして、いろいろ我々議員の方からもお話がありました。なぜ計画を示さないままに予算計上をするのか、こういった趣旨のものでございます。実際に協議会の総会すら開けていない、そういう状況におきまして、なぜ9月に出されたのかなと。もう少し我々議会と話し合いをすればよかったんじゃないのかなというふうに思います。このままで行けば、執行せずにその予算は浮いちゃうというような結果も考えられないわけではないですよね。いかがでしょうか、それはございませんか。 ○議長(佐嘉田敏雄)  さいかい力創造部長。 ◎さいかい力創造部長(岩倉光義)  これは西彼町漁協さんがA海区の海面を使用して、あるいはホーランドビレッジとタイアップしながら行っていく事業でございますので、極力そういうことがないようにスケジュールの調整、そして総会までまずはさせて頂きたいというふうに考えております。 ○議長(佐嘉田敏雄)  3番、田崎議員。 ◆3番(田崎耕太)  ここで聞きたかったことというのは、もう少し深い中身の話だったんですよね。しかしながら、協議会の設置、そして総会の開催、これすら行われていないということで、誠に残念な限りであります。やはり予算を計上して、200万円計上して、あれだけ揉めた議案でありましたので、きちんと執行部には責任を果たして頂きたいと、約束を守って頂きたいと、このように思います。いかがでしょうか。 ○議長(佐嘉田敏雄)  さいかい力創造部長。 ◎さいかい力創造部長(岩倉光義)  私の認識といたしましては、予算決算常任委員会の場で委員会の総意といたしまして、総会、それから総会の場における事業計画、そして予算、これらが決定をされたら、まずは議会の方にその内容についての説明をお願いするというような付帯意見がございました。それを尊重させて頂いて、そして総会が終わったならば、やはりご説明をして行きたいというふうに考えております。これは事業の執行に当たっては、そういうふうにして行きたいというふうに考えております。 ○議長(佐嘉田敏雄)  3番、田崎議員。 ◆3番(田崎耕太)  私が申し上げているのは、いついつにこれをやりますよと、いついつにこれをやります。それができなかったんだから、また延ばしましたと、こういうことをやめてくださいということを申し上げているんですね。その点におきまして、約束を守ってくださいというふうなことを言っているんです。この場で言いましたよね。10月から始めますよと、協議会を設置して総会を開きます、それがずれ込んで11月になりました、11月になってもまだ開催されていない、これどういうことなんだということなんですよ。その点を聞いているんですね。 続きまして、5番目に移りたいと思います。 旧オランダ村施設の所有者といたしまして、これからも維持管理につきまして本市が負担を負い続けるというふうな意味におきましては、やはり先ほど冒頭に申し上げたとおり、費用対効果の追求なくして市長の責任問題になるのではないか、私はこのように思います。先ほど利潤の追求に関する市長からのご答弁ありましたけれども、市長はこの点について自らの責任をどのようにお考えになるのか、お尋ねしたいと思います。 ○議長(佐嘉田敏雄)  田中市長。 ◎市長(田中隆一)  予算の執行につきましては、議決の趣旨にしっかり沿えるのかどうか、これが問われるわけでありまして、議決の趣旨に沿えない場合は、やはり執行権者の責任者として市長の責任が問われるわけであります。そういうことにならないように、極力行政、特に私の思いというのは、議会の議決の趣旨に沿えるように最大限努力をして行くと、これが私の最大限の責任の一つであります。議決の趣旨に沿えないことも多々あるかもしれません。そういうことにつきましては、真摯に責任を認めなければいけないと考えておりますし、基本的にそういう考え方で今後も対応して行きたいと、このように思っております。 ○議長(佐嘉田敏雄)  3番、田崎議員。 ◆3番(田崎耕太)  わかりました。それでは、より具体的にお伺いしたいと思います。 どのような事柄について如何にしてその責任を全うして行くのか、具体的に述べて頂きたいというふうに思います。 ○議長(佐嘉田敏雄)  田中市長。 ◎市長(田中隆一)  旧オランダ村の施設の再生につきましては、再生の目的をしっかり到達できるように、最大限予算の伴うものにつきましては、過去の問題も含めてしっかりやって行かにゃいかんと思います。 そこに3億9,800億円の予算を投じてインフラ整備をいたしました。これは特に浄化槽の整備に相当お金が掛かったわけですね。これが第1、それから屋根裏の雨漏れの改修、それから外壁の改修、これは付加価値としてあそこの施設がその分上がったわけですね。そして、運営会社の皆さん方、あるいは市内外の方々が安心してあそこの場所に足を運んで頂けるような環境整備ができたわけであります。こういった基本的なインフラ整備につきましては、今後もう必要ないかと思うんですね。ただ、10年単位で、あるいは20年単位でとなりますと、当然これは老朽化があるわけですので、これは否めない事実かもしれません。しかし、大量にお金がそこに投じられるということは、現段階ではインフラ整備につきましてはないだろうと思っております。 ただ、あそこは海の上に建ててあるわけでありますから、デッキの部分とか何とかの老朽化は今後やはり、今現在でもそうなんですけれども、進んで行くだろうと思うんですね。やっぱり安全対策等々につきましては、常識の範囲内でこれは考えられることではないかなと思っております。 まずはあの施設が本来の目的に沿った形で甦るという方向で精一杯責任を果たして行かにゃならんと考えております。 ○議長(佐嘉田敏雄)  3番、田崎議員。 ◆3番(田崎耕太)  つまり、今後の市の対策について今お伺いしたわけなんですけれども、インフラ整備というのは当然でございますね。今聞きたかったのは、何をやるということなんですよね。何をやるかということです。 以上で私の一般質問を終わります。 ○議長(佐嘉田敏雄)  これで田崎耕太議員一般質問を終わります。 ここで暫時休憩します。     午前11時1分 休憩     午前11時10分 再開 ○議長(佐嘉田敏雄)  休憩前に引き続き会議を開きます。 次に、18番、岩本利雄議員の質問を許可します。18番、岩本議員。 ◆18番(岩本利雄) 〔登壇〕 皆さんおはようございます。18番の岩本利雄でございます。今回、私は歳入増対策について、ふるさと納税について、乾杯条例についての3項目の質問をいたしております。 まず、1項目目の歳入増対策について、1点質問いたしております。 歳入増対策は、歳出削減対策同様、重要な政策であります。人口減少等、高齢化社会が進んで行く中で、本市のように広い面積の中に小さな集落が点在し、しかも、離島を抱え、行政コストの高い自治体にとっては、さらに重要度が増してきております。人口減少による税収の減少、地方交付税は合併10年以上経過しており、算定替から一本算定へと段階的に移行され、交付額はますます減額されて参ります。それらの歳入減少分をいくらかでも取り戻す必要がございます。ご承知のように、本市は合併以来、限られた財源の中で予算編成時には計画的にシーリングをかけて歳出削減に努めて参りました。それと同様に、歳入増にも目標を設定し取り組むべきであると考えております。市長の見解をお聞きしております。 次に、2項目目のふるさと納税についてであります。 ご承知のとおり、ふるさと納税事業には次の3つの長所がございます。1つは、寄附金を頂くことによる歳入の増、2つ目は、返礼品としての地元特産品の消費量拡大や観光事業等による地域の活性化、3つ目は、寄附をして頂いている全国の皆様との絆による西海市認知度の向上でございます。まさしく地方創生の目玉事業と言っても過言ではありません。この事業には上限はなく、可能な限り取り組みを強化し、事業の成果を向上させなければなりません。 具体的な質問を3点いたしております。 1点目は、ふるさと納税事業を推進させるに当たって、問題点は何かをお尋ねしております。 ふるさと納税の平成27年度の実績を見ますと、全国自治体平均の寄附額は約9,244万円、平均の寄附件数は約4,000件、本市の寄附総額は5,935万8,101円、全国平均の64パーセント、寄附件数は2,771件、全国平均の69パーセントでございます。このように、全国的に見ても低調で、今年度の見通しでも前年度を上回るかどうか疑問でございます。伸び悩んでいる問題点は何かをお尋ねしております。 2点目は、平成28年度の寄附件数と寄附金額の見通しと、平成29年度の目標寄附件数と寄附金額についてお尋ねをいたしております。 3点目は、企業版ふるさと納税の事業申請についてであります。 ご承知のように、平成28年度税制改正において、地方創生応援税制、すなわち企業版ふるさと納税が創設されております。企業版ふるさと納税を活用するためには、地域再生計画としてまち・ひと・しごと創生寄附活用事業を策定し、国に申請し、認定されなければなりません。財政が厳しい本市にあっては、企業から寄附を頂き事業を実施する企業版ふるさと納税を積極的に活用すべきであります。事業申請計画についてお尋ねをいたしております。 次に、3項目目の乾杯条例についてであります。 地元に酒造会社を有する自治体では、日本酒や焼酎や梅酒などによる乾杯を推進する条例を制定し、その習慣を浸透させ、消費拡大を図り、地域活性化に繋げていこうと努力をいたしております。日本酒や焼酎は嗜好品であって、個々人の好みがあり、この条例に違反したからといって罰則規定はなく、あくまでも努力目標でございます。 具体的な質問を2点いたしております。 1点目の質問は、地元焼酎による乾杯条例を制定すべきであるとの提案でございます。 ご存じのように、西海市には第三セクターとしての大島酒造がございます。芋と麦の焼酎を製造して販売いたしております。それらの焼酎は市の商品であり、消費拡大によって市の収益を上げなければなりません。 私はちょうど3年前に、この乾杯条例を提案いたしましたが、売り上げが伸びず、焼酎製造部門は赤字が続いており、今後の売れ行きを見る必要があるとの理由から制定されませんでした。特に吟醸芋焼酎「磨き大島」は最近好評で、平成27年度の売り上げは、前年度比123パーセントの2万7,000本でございます。これまで赤字が続いていた焼酎製造部門は、昨年からやっと黒字に転換されており、本条例制定への条件は満たされております。 また、昨年12月25日に施行されました長崎県産酒による乾杯の推進による条例は、適用範囲が広く、西海市という地域の活性化を図るには、地元の焼酎、すなわち西海市の焼酎による乾杯条例とすべきでございます。 2点目の質問は、第三セクターとしての大島酒造株式会社に対し、市はどのような支援をしているのかという質問でございます。 これで登壇での質問を終わります。追質問は自席で行います。 ○議長(佐嘉田敏雄)  答弁を求めます。田中市長。 ◎市長(田中隆一) 〔登壇〕 それでは、18番議員の御質問にお答えいたします。 1問目、歳入増対策についての御質問にお答えをいたします。 本市は合併後10年が経過をし、普通交付税の合併算定替が今年度から平成32年度までの5年間で段階的に縮減して行くこと、また、市税につきましても、給与所得者・年金所得者の減少や税制改正による法人市民税法人税割の税率改正などの影響によりまして大幅な増収が見込まれない状況にあることなど、持続可能な行財政基盤の確立を図るためには、聖域を設けない徹底した経費の削減はもちろんのこと、市税、使用料及び手数料などの自主財源の確保、増収対策は大変重要であると認識をいたしております。 このため、平成28年4月からは機構改革により、債権管理課を新設いたしました。そして、滞納分の市税その他使用料などの徴収体制強化を図っており、同課主導により庁内各課の滞納状況をヒアリングして、滞納整理事務を指導いたしております。 また、債権管理課では、西海市債権管理条例に基づき公平公正な債権管理を行うために、関係部署に滞納整理システムを導入して、強制徴収公債権について滞納処分を強化するとともに、非強制徴収公債権及び私債権についても法的手続を通じた回収を強化して参ります。併せまして、延滞金や遅延損害金の適正な管理及び時効管理の徹底や執行停止・徴収停止などの措置につきましてもシステムを活用しながら職員研修などを通じて滞納整理事務の向上に活用しておるところでございます。 なお、市の未済債権を強制徴収公債権、それから非強制徴収公債権・私債権の債権毎に管理して、平成27年度決算における滞納繰越額からの縮減に向けて積極的に取り組んでおるところであります。 また、毎年度の予算編成におきましては、全ての項目を見直し増収に努めるとともに、徴収率の一層の向上や国県補助金など、新たな特定財源の確保及び受益者負担の適正化に努めているところでございます。 なお、基金の運用につきましては、不安定な社会情勢の下、超低金利環境が長期化している状況でありますが、国債など債権の購入は安全性を最優先しながら、安定的に自主財源の確保に努めて参りたいと考えております。 次に、2問目のふるさと納税についてお答えをいたします。 まず、1点目のふるさと納税についての事業推進に当たっての問題点は何かについて、本市の問題点は、1点目として返礼品の種類が少ないことでございます。2点目に、季節限定の農林水産物が多いこと、3点目に加工品が極めて少ないこと、4点目に1年を通した製品やサービスが少ないことなどが問題点として挙げられております。 次に2点目の平成28年度の寄附件数と寄附金額の見通しと、平成29年度の目標件数と目標金額についてお答えいたします。 前段の寄附の件数と金額の見通しにつきましては、11月末現在で比較いたしますと、昨年度の申込み件数は2,165件で、本年度1,734件であり、昨年度比で80.1パーセントとなっております。また、寄附申込み金額については、昨年度3,048万2,000円で、本年度3,478万円であり前年度比114.1パーセントとなっております。本年度は1億円を目指す見通しを立てており、これまで窓口とふるさとチョイスの利用であったものに、12月からはANAとヤフーのポータルサイトの利用の2つを増やしております。 次に、後段の平成29年度の目標件数と目標金額につきましては、申込み件数を150パーセント増の7,500件で、寄附金額1億5,000万円を目標とし、そのために更なる返礼品の造成が必要であり、現在、関係部局や関係者と、加工品や農畜産物の安定的な造成のための協議を進めながら取り組んで参りたいと考えております。 次に、3点目の企業版ふるさと納税の事業申請の状況につきましてお答えします。 企業版ふるさと納税の事業申請につきましては、地域再生計画を提出するために、西海市まち・ひと・しごと総合戦略と合致し、さらに寄附をする見込みの企業などを盛り込まなければならないこととなっております。 また、寄附する企業側にとってのメリットとして、1つ目に、会社の社会貢献へのイメージアップ、2つ目に、現行の指定寄附に係る損金算入措置による税の軽減効果が3割に対し、企業版ではさらに3割の特別措置がなされるようになっておりますが、寄附する企業が市の希望する事業に寄附したことにより、企業のイメージアップといった効果が得られるかなど、企業側と市の事業のマッチングと企業探しが難しいため、未だ申請に至っていないのが現状であります。 今後も農林水産振興、地域産業振興、人材育成・確保などの事業も含め、関係各部局及び教育委員会とも協議しながら、申請に向けて参りたいと考えております。 なお、現在の県内の状況としましては、県が申請した長崎の宝物を世界と未来につなぐプロジェクト、日本の最西端ながさきが目指す国際展開プロジェクト、地域の将来を担い支える若者の人材育成支援プロジェクトの3件が認定事業になっておりますが、県下市町においては未だ申請がない状況であります。 次に、3問目の乾杯条例についてお答えいたします。 まず、1点目の地元焼酎による乾杯条例の制定についてでありますが、議員仰せのとおり、大島酒造株式会社の「磨き大島」は、洗練された芋の風味が味わえると、焼酎愛飲家の間では好評を博してきており、同社の代表取締役を務める立場からも大変喜んでいるところでございます。 また、平成27年12月長崎県議会におきまして、長崎県産酒による乾杯の推進に関する条例が議員提案という形で制定され、県産酒の普及の促進が図られることに大変期待をいたしているところであります。 現在、全国の100を超える自治体で同様の乾杯条例が制定されておりますが、それぞれの議会におきまして、慎重な審議が行われたものと推察しております。 本市といたしましては、大島酒造株式会社の株を保有している立場でもございますので、観光イベントやふるさと納税御礼品として営業宣伝を積極的に行うとともに、市内外の皆様への認知度向上に向けてより一層努めて参ります。 そういった取り組みを行う中で、乾杯条例制定への気運が盛り上がった際には、その時点で制定について検討したいと考えております。 次に、2点目の大島酒造株式会社に対し、どのような支援をしているかとの御質問でありますが、ご承知のとおり大島酒造株式会社は昭和60年3月に第三セクター方式による民間主導型法人として設立以来、市内産のサツマイモや長崎県産の大麦を原料とした焼酎の製造販売を中心に運営されているところであります。 私も同社の代表取締役として本年9月に開催されました株主総会にも出席いたしましたが、経営状況につきましては、従業員一丸となった採算改善活動によるトータルコストの削減を達成し、全体売上高、経常利益とも前期を上回る業績となったことが報告されました。 このように会社の運営は順調に推移しているところであり、現在のところ、出資のほかに市の方から特別な支援をしているわけではありませんが、私も立場上、出資する市の代表の一人として今後のより良い経営のために携わって参る所存でございます。 また、これは市としての業務の範疇になりますが、今後、サツマイモの生産に係る規模拡大等のお話があっておりますので、農業振興公社とも連携し、農地中間管理事業などにより適地の情報提供なども行って参りたいと考えています。 以上で、答弁とさせて頂きます。 ○議長(佐嘉田敏雄)  18番、岩本議員。 ◆18番(岩本利雄)  歳入の増対策についてから、順に追質問させて頂きます。 私はこれまで歳入増対策に関する、収納対策とか、ふるさと納税とか、債権運用、広告事業等の一般質問を12回取り上げて参りました。一、二回では説明不足もあり、なかなか取り上げてもらえず、再三に渡ってしつこく質問をいたしております。 その結果、収納率は未だ100パーセントには達しておりませんが、かなり高位置にあります。平成27年4月に西海市債権管理条例を制定し、本年度から施行されており、債権管理が条例どおり忠実に実行されれば、収納率につきましては好結果が得られるものと期待をいたしております。ふるさと納税や債権運用、広告事業等につきましてはまだまだで、今後フォローして行く必要がございます。 私が歳入増対策に拘る理由は非常に単純でございます。予算はお金で、少しでも多くのお金を生み出し、市民からの要望を一つでも多く叶えてやりたいと考えたからでございます。なぜやってくれないのかの市民の声に、予算がない、お金がないと言う単純な答弁は何の解決策にもなっていないし、全く面白くありません。それらを解決するには、ほとんどが予算を伴い、お金が必要でございます。 先ほど歳入増対策についての取り組みについてのご答弁がございました。取り組みについては、期待したほど強いものではございません。私は目標を設定し、取り組んだらどうかとの質問に対し、目標が見えておりません。予算編成時には、歳出予算に対しては一定のシーリングをかけて、約2パーセントから5パーセントをかけて歳出抑制に努力していると思います。歳入予算、特に自主財源については、それと同等の目標を持って歳入増加に努力して欲しいと思います。私は、それはそんなに難しいことではないと考えております。 例えば、200億円の予算に対しての3パーセントのシーリングをかければ、6億円の歳出予算の抑制になります。それと同様に、歳入予算の自主財源を6億円増加させる努力をすればよいことになります。収入率を上げる、ふるさと納税の寄附額を上げる、債権運用比率を上げるなどの対策を実施すれば、6億円の歳入捻出は可能だと考えます。市長の見解を再度お聞きしたいと思います。 ○議長(佐嘉田敏雄)  田中市長。 ◎市長(田中隆一)  歳入増対策につきましては、議員仰せのとおり、市といたしましてもまずは税の徴収につきましては、最大限これはもう努力をする、税に限らず、そういったことにつきましては最大限努力して行くということは、これはもう当然でございます。その意志の表れとして、答弁にも申しましたように、債権管理課を設置いたしまして、職員の中でもこの部署の職員というのは大変なご苦労を昼夜にわたってして頂いております。その成果も当然上がっておるわけでございまして、決算時における議員の皆さんからのご指摘を十分踏まえながら、徴収率を上げて行くと。不納欠損に至らないように、しっかりした対策を取って行くと、早目に取って行くということが、これはもう大事なことではないかなと思っております。 ふるさと納税も含めまして、いかにして税の増加を図って行くかと。また、私ども基金の運用につきましても、いかにしてこの基金を上手く活用して財政の安定化を図れるか、各部局が、財政課も含めて、会計課も含めて、必死で今頑張っておるところでございまして、議員仰せのとおり手を緩めることなく、市民の皆さん方の貴重な税をいかに活用しながら市民のニーズに応えて行くか、この目的に向かって、まずは税も含めた財政の安定化を図って行きたいと。おかげさまで行財政改革を含めた大きな成果も、これはもう議員ご理解のとおり上がって参っております。今後とも、こういった行財政改革につきましてはしっかり対応して参らなければいけないと、このように考えております。 ふるさと納税につきましては、後もって触れておられますけれども、なかなか理想と随分かけ離れております。この点につきましては、反省すべきところは反省し、各部局がもっともっとしっかり連携を図りながら、本当にもっともっと隠れた御礼品がないのかどうかも含めて検討して行かなければいけないと、こう考えておるところでございます。 ○議長(佐嘉田敏雄)  18番、岩本議員。 ◆18番(岩本利雄)  私もいつも考えるんですが、やはり本市の取り組み方というのが、国から命令される、例えば総合戦略、KPI値ってありますね。5年後の目標はいくらにしますよと、こういうことが命令されなければ、なかなか西海市の方は事業をやる場合に目標値が出てこないですね。一度も目標値が出てきません。だから、これに向かってどのような対策を経て、こうやるぞという機運がどうもいまいちじゃないかなと思いますね。やっぱり市がやろうやという政策を、KPI値ですか、総合戦略みたいに常にやる時は、これまでやるよという目標を立てて、その目標に向かって達成できたかどうかと。全然その目標がないもんだから、やれたかどうかもわからないまま、ずるずるずるっと来とるんじゃないかなと思います。 その証拠に、我々合併後11年になって、人口減少対策というのは喫緊の課題であると言って最初から取り組んできました。私も、もう最初から議員として頑張っておるんだけれども、人口減少は見るや、全く歯止めがかからず、ずるずるまだ減少の増加が続いておりますね。これも一生懸命やっておるんだけれども、やっぱり目標を持ってやらなけりゃいかん。 先ほど僕は、歳出にはこれ、市長やっておるじゃないですか。いつも2パーセントから3パーセントのシーリングをかけて、ここをこれだけ削減しなさい。例えば水道部、建設部ですか、産業振興部はこれだけ、これだけと。やっぱりそれぐらい金を儲けてやろうという、歳入の方にもぜひ目標を持ってもらいたいですね。そうせんとね、ただ、いい言葉だけではこう言うんだけれども、その数値たるや、全然結果は出ておりませんですね。ぜひとも、今回初めて私が一般質問で聞いたから、ふるさと納税に対する目標、来年度1.5億円だということを言いましたけれども、やはりそういうふうに目標を決めてそうやれば、僕はかなり立派な西海市になるんじゃないかなと思います。 やっぱり西海市、田中市長のやれというリーダーシップと、それから、よっしゃ、やりましょうという職員のフォロワーシップですか、これを出せば、うんと上がってくると思うんですよ。もうこれは次のふるさと納税でも私は声を大きくして言いたいんだけど、やっぱりその辺りの機運がですね。 今回僕は、この歳入増対策に目標を設定しという、ところが目標を設定しておりませんね。そういう質問だったんですよ、僕は。目標だけ言うてくれれば全然いいんですよ。だから、そういうことをやってもらいたいと思います。今言うたように、歳入対策にもっと目を向けて、もっとお金を稼いで、市民の要望を一つでも多く叶えて欲しいと思います。 ある大学教授の研究論文の中で、自治体の歳入増対策が低調なのは、歳出削減ばかりに目を向けて、歳入増には全く目を向けてないということでございます。これは、このとおりだと思います。財政が非常に厳しい自治体ですので、もっともっとこれは意識的に、計画的に歳入増に目を向けて欲しいと思います。 では次に、ふるさと納税に移ります。 ふるさと納税について3点の質問をいたしております。ご答弁を聞きましたが、1点目と2点目はふるさと納税事業の取り組みに関する質問ですので、併せて追質問をいたします。 私はパソコンを開いた時には、ふるさと納税に関するポータルサイトを時々見ております。各自治体のふるさと納税についての新しい情報が入ってきますので、興味深く見ております。大変失礼な質問かとは思いますが、田中市長はふるさと納税に関するポータルサイトを見ておりますか、お尋ねいたします。
    ○議長(佐嘉田敏雄)  田中市長。 ◎市長(田中隆一)  正直申しまして、全く見ていないと言うわけじゃありませんけど、頻繁に見ているわけではございません。今回新たにポータルサイトを、西海市の一つのふるさとチョイスに加えて、今回からやらせて頂いておるわけでありまして、これを出すからには、それなりのやはり掲げるいろんな御礼品の数をもっともっと増やして行かないと、なかなか効果が及ばないと、こういう状況でございまして、多分岩本議員さんも見ておられて、ちょっと物足りないなと感じておられるんじゃないかなと、私もそのことは、そのとおりだと感じておるところでございます。 ○議長(佐嘉田敏雄)  18番、岩本議員。 ◆18番(岩本利雄)  見ていると言うことでありますので、これからのふるさと納税に関する議論は非常によく噛み合って行くものと期待をいたしております。 本市は、ふるさと応援寄附金事業を開始してから10年ぐらいにはなると思います。よその自治体みたいに、短期間で爆発的な伸びがありません。財政が非常に厳しいと発言なされている、どこよりもお金を必要としている自治体なのに、全国平均の64パーセントとふるさと納税事業が低迷をしていることに私は合点がいきません。もっともっと真面目に、上を目指した政策が取れないものかと、いつも気を揉んでおります。 ふるさと納税に関する前回の一般質問で、目標を30億円に上げて取り組んだらどうかと提案いたしました。それに対して田中市長は、西海市の今の身の丈に合った戦術を精一杯クリアして行くことが大切であると答弁されました。2060年3万人を標榜している本市にあっては、その身の丈に合った、身の丈があまりにも低いと私は感じております。身の丈以上のことを挑戦し、結果を出して行かなければ、その目標は達成されません。 ここに、総務省の情報発信として、平成27年度のふるさと納税実績ランキングがございますので、ご紹介をしたいと思います。 第1位は宮崎県都城市、寄附額は約42億3,000万円、寄附件数は28万8,000件、第2位は静岡県焼津市で約38億3,000万円、第3位は山形県天童市で約32億3,000万円、佐世保市が第6位で約26億5,000万円、平戸市は第7位で約26億円でございます。平戸市は26年度は第1位でしたが、やる気のある自治体がどんどん上位に進出してきております。 私が特に驚いたのが第4位の鹿児島県大崎町でございます。大崎町と西海市を対比して頂きたいと思います。寄附額は約27億2,000万円、寄附件数は約6万4,000件ですね。大崎町の人口は1万3,600人。本年度の当初予算は約80億円。町税は約11億2,000万円。地方交付税は26億円。ふるさと納税が何と町の税金の2倍以上。地方交付税よりも多くなっております。寄附件数は人口の約5倍の全国の皆さんから寄附を頂いております。これは何を言わんとするか、やっぱりやればできるということを示しております。身の丈以上のことを見事に実践していると思います。 市長に再度お尋ねいたします。来年度は目標1.5億円、この目標は非常に小さいと思います。もっと上げられないのか、再度お尋ねをいたします。 ○議長(佐嘉田敏雄)  田中市長。 ◎市長(田中隆一)  身の丈という言葉ですけれども、これは人口じゃないと思うんですね。さっき申し上げたように。やはりそこの産業の実態と申しますか、確かに西海市は農産品、漁産品豊富でございます。生ものを発送するということには、これはもう限りがあるわけですね。特に水産物は、生ものは時間を置いたらもう当然だめなんですね。加工しなきゃならんと。それから、農産品につきましては季節的なものは十分供給できると思うんですが、その旬を外れるともう途絶えてしまうと、こういうことで、非常に私どもも担当部に対して、このふるさと納税につきましては大変厳しく、おっしゃられるまでもなく、できないのかどうか、そして、市民にもっともっと協力をお願いできんのかどうかも含めて、内部でお話をさせて頂いておりますが、どうしても御礼品、この御礼品の数もですけれども、いわゆる納税額の比率ですね、御礼品の比率ですね。例えば、都城市などは、御礼品を納税額の7割ぐらいの幅で提出しておると思うんですね。これも批判が多少出ておるような状況でございます。本来のふるさと納税からもうかけ離れてしまっておると。ただ、地元の産業育成にはプラスになるかもしれませんね、確かに。予算を立てて、当然御礼品を確保するわけでありますから、長崎県もご承知のように赤字なんですね、長崎市も赤字です。予算は立てるんですけれども、品物を確保できないと、こういう実態も現にあるわけなんですね。西海市ももう本当、そういう面では、このふるさと納税に関しては大変厳しい実態があると、こういうことは否めない事実なんですね。それでもやはり、できれば漁協の皆さん方にお願いをして、そういった加工場を何とかできないものなのか、共同でできないものなのか、あるいは民間でできないものなのか、ここらも含めてやっぱりお願いを、水産課を中心にお願いをして行かにゃいかんだろうと思います。 また、ミカンなどにつきましても農協一辺倒じゃなくて、一般の農家の方々にもお願いをして、量の確保をお願いすると、こういうこともやっぱりして行かなきゃいかんのじゃないかなと、そういう努力を一生懸命して行きたいと、このように考えておるところでございます。 ○議長(佐嘉田敏雄)  18番、岩本議員。 ◆18番(岩本利雄)  僕は、市長ですね、一生懸命やっておるとか、いろいろと言うけれども、やはり問題解決能力と言いますか、1つの問題に突き当たった時に、それを最後まで解決して行こうという、そういう職員の気質と言いますか、そういうものが少し足りないんじゃないかなと思います。先ほど申したみたいに、市民からこれをやってくださいと言われた場合、予算がない、金がない、これはある意味からいえば、非常にいい返答というか対処、そこで止まってしまっておるんですよね。じゃあ、なぜ金を見つけないのかというのが、今僕はこの歳入増で盛んに皆さんに投げかけておるんですが、問題をもうちょっと次へ次へと持って行けばいいんじゃないかなと。やっぱり田中市長は、御礼品の数が少ないと、じゃあ、少なければどうすればいいのかと、突っ込んでまた考えて頂きたいと思いますね。その先に行かんから、問題が上手いこといかん。市長は上手く業者と皆さんに呼びかけているって、本当に実際に呼びかけているのか、もうちょっとやらにゃいかんと。だから何か解決策が全然、途中まで途切れてしまっちゃって、本当の解決策になっていないと。 地方創生の時だったかな、委員会でも出ておったと思うんですが、ある委員の方から例えば空き家が、執行部の方はなかなか利活用できないんですよと、それには、住んでいないんだけれども、仏様を置いておって、時々帰ってきて仏様を参らにゃいかんと、そういうことでなかなか手放さんとですよ。もうこれで市長はそれで終わりですよ。全く空き家の活用になっていないんですね、そこまでいって。じゃ、仏様をどうしてやろうかという、そこまで先に進んでいないわけですね。ある委員の方から、じゃ、仏様だけ何か施設をつくって、一括管理して頂ければ、そこは空き家の利活用ができるんじゃないですかと、なるほどそういうふうなアイデアも出てくるわけですね。ところが、もう仏様があるからということで、全く活用されていない。じゃあ、どうすればいいのかと。今のこのようなふるさと納税でも全くそうだと思うんですよ。 それで、市長、僕はふるさと納税の西海市の非常にいい返礼品を紹介したいと思います。 これはもう西海市だけだと思いますが、非常にいいアイデアです。2万円の寄附で年2回お墓の清掃サービスを実施しますと。これ私はグッドアイデアだと思います。お墓がふるさとの西海市にあるものの、なかなか帰省できないと。年2回、お墓の清掃管理をして頂くということは非常に有難い。他にも非常にいいと思うのは、ツール・ド・ちゃんぽんの早期エントリー権とか、伊佐ノ浦コテージの宿泊券とか、これは他にないようないいものを非常に提案してくれている。こういうものをどんどん出すようなアピール、PRですね、海産物、農産品がなければ、観光事業とコラボしたものをどんどん職員提案で出してくればいいわけですね。その提案をいかにアピールするか、そのアピールが少ないんじゃないかなと思います。 このように、観光事業とコラボした返礼品の開発を、職員提案にどしどし見出して行ければ、僕はよそにはない返礼品だと思います。これに人気が出てくれば、どんどんふるさと納税が貯まってくるんではないかなと。 ポータルサイトに掲載されている返礼品について、1つだけ提案がございます。お金は少し高くつくかもしれませんが、動画を取り入れたらどうかなと思います。ミカンやお肉やイセエビなどの食料品は、写真を見ただけで、これが欲しいな、これを食いたいなと、そういうふうなイメージが湧きますが、ツール・ド・ちゃんぽんとか伊佐ノ浦公園のコテージとか、オリーブベイホテルとかは動画で説明を加えれば、より効果が出るんじゃないかなと。一度行ってみたいなと、それならふるさと納税をしようじゃないかなと、これはいかがでしょうか。担当者にお尋ねします。 ○議長(佐嘉田敏雄)  さいかい力創造部長。 ◎さいかい力創造部長(岩倉光義)  今、私どもがふるさとチョイスに掲載をしている品目についてご紹介頂きまして、ありがとうございます。議員ご指摘の部分について、やはり私たちも効果的にいかに見て頂くか、そして、返礼品を選んで頂くかということについて、今、検討をさせて頂いているところでございます。 例えば一例でございますけれども、やはりこの時期になりますと、市長答弁、先ほどございました季節限定のものがございます。この季節限定のものをいつ出せばいいのかと、ふるさとチョイスの部分にいつ出せばいいのか、あるいはギフト、のし、これらについてまだ対応できていない状況もございますので、やはりその在り方、募集があっておる時にそういうものについての必要性というものを感じているところです。議員ご指摘の、やはり見せ方、これについては検討させて頂きたいというふうに考えております。 ○議長(佐嘉田敏雄)  18番、岩本議員。 ◆18番(岩本利雄)  まだまだ返礼品がないのじゃなくて、返礼品をいかにアピールするか、このアピール力も非常に弱いんじゃないかなと思いますよ。ポイント制もやってくれたかどうか知りませんけれども、やはりやるべきことがいっぱいあるのに、ただ返礼品の数に拘っておったなら、なかなか先に進まないと。少ない返礼品でも上手くアピールすれば、どんどん僕は飛び付いてくるんじゃないかなと思いますので、よろしくお願いします。 それから、企業版ふるさと納税事業についてお伺いいたします。 準備が非常に僕は遅れているんじゃないかなと思います。平成28年度の第1回の対象事業の決定においては、102件の事業が認定されております。第2回の対象事業の決定においては、55件が認定されております。第3回の対象事業の決定は、平成29年1月申請、3月の認定予定になっておりますので、それまでは少なくとも地域再生計画を作成し、国に認定して欲しいと思います。この地域再生計画の策定が遅れていると、その理由は何でしょうか。 ○議長(佐嘉田敏雄)  さいかい力創造部長。 ◎さいかい力創造部長(岩倉光義)  西海市としては、やはり総合戦略に掲げております2060年に3万人、これを目指すためにはいかにあるべきかという部分で総合戦略は立てております。ただ、それに同調して頂くというか、企業としてふるさと納税としての事業、これについてのご理解を得ないと、今回のふるさと納税の企業版につきましては申請ができないという状況でございますので、西海市としての考え方をご紹介をする企業をそれぞれ回っているという状況でございます。まだ賛同して頂ける所がございませんので、賛同して頂く企業を地方再生計画と一緒に上げないと、この企業版ふるさと納税はできないということになってございますので、その企業を今探しているところでございます。 ○議長(佐嘉田敏雄)  18番、岩本議員。 ◆18番(岩本利雄)  もうこれが始まってから1年になりますね。やっぱりちゃんとそういう趣旨を踏まえて、企業とですね、よく企業回りなんかするかと思います。例えば企業誘致で回るとか、いっぱい機会があると思うんですけど、やっぱりそういうものを提案して、寄附を頂く努力を早くせんと、何回も財政が厳しいと、本市ほどお金が欲しい所はないんじゃないかなと思うんだけど、一向にそういうところに目が行っていないんじゃないかなと思いますね。先ほどの市長の答弁でも、長崎県内でもまだ1件も出した所はありませんと。そういうところはいいんですよ。でも、西海市は出さにゃいかんのではないですか。だから、周りがいいから自分はいいと、何かいつも答弁としてそういうのが返ってきます。僕はこういう答弁は嫌いですので、僕の場合は一切しないでください。やっぱり自分の西海市はどうであるということを考えて行かないと、上手く行かんと思いますよ。長崎県の自治体はまだ1件も出していないからいいじゃないかって、そういうふうなニュアンスでずっと行きますと、全部長崎県は消滅自治体になって、それでもいいじゃないかと、こういう理屈になるから、いや、うちだけはならんよ、うちだけは2060年に3万人と、そういうあれがもう全く見えてこないところですね。今のふるさと納税でも一緒ですよ。 次に移ります。乾杯条例の大島酒造の支援策についてお伺いします。 条例制定についてあまり積極的ではなかったような気がいたします。私が3年前に提案をした時には、時期尚早と見送られた経緯がございます。その間、事業は好転し、他部門の支援を頂かなくても、昨年より焼酎製造部門だけで黒字に転換をしております。これは田中市長がよくご存じだと思うんですね。こういう頑張りに対して、なぜ乾杯条例をうんと言ってくれないのか。ちょっと私は不思議でなりません。この乾杯条例は、できるだけ多くの焼酎を販売するための重要なツールだと思いますね。これを作れば、もう営業活動をしなくとも、この習慣を広めて、それが定着すれば、うんと市内の消費は増えると思うんですよ。市長は何でもできる立場にあると思うんですね、代表取締役だから。やらにゃいかんですよ、いいと思ったことはですね。これは早期に条例を制定して欲しいと思います。 一方、できるだけ多くの焼酎を製造するのに問題があるようでございます。先ほど市長が言うたように、サツマイモが少し足りないのじゃないかなと。やはり今の社長さんがこの会社のモットーというのを非常に強調しておりましたが、大島酒造の現在の会社のモットーは、原料であるサツマイモを地元から全て供給したいと。それで品質のよい焼酎を作り、市民に愛飲して頂くと同時に、全国の皆さんにも飲んで頂く、これがモットーであるそうですよ。ですから、原料であるサツマイモを全てこの西海市から供給してもらいたいと、そこが一番問題だということであります。 じゃあ、何トンぐらいイモを西海市から供給されるかと言いますと、これはほとんどが西海町かららしいのであります。昨年度116トン、本年度が103トンと減少気味であります。会社で自前で約1.4ヘクタールの農地を農業振興公社から借りてサツマイモを栽培し、約16トンを生産しているそうでございます。原料供給の目標、これは200トンということでございますので、早急にこの農業振興公社の支援を頂いて、遊休農地や荒廃農地等を利用して、約100トンのイモを早急に生産して頂きたいと。これは代表取締役田中市長ですので、早急に対応して頂きたいんですが、いかがでしょうか。 ○議長(佐嘉田敏雄)  田中市長。 ◎市長(田中隆一)  農地のいわゆる斡旋も含めて、農業振興公社が農地中間管理機構を活用しながら提供して行くということは、これはぜひ今後とも進めて、拡大をして行かにゃいかんだろうと思っております。 この乾杯条例につきまして、市長が何でもかんでもできるというわけではありません。そういう状況がやはり煮詰まって行けば、乾杯条例を作れたら一番いいなと、私もそのように思っております。取締役会議の中でも、正直申し上げまして、乾杯条例に対するそういう大島造船所も含めた理事の方々がおられますけれども、具体的に全く出ないんですね。これはもう「磨き大島」だけじゃないんですね、大島酒造が販売しておる焼酎というのはですね。「ちょうちょうさん」もあるでしょうし、「夜明けは近い」ですか、そういうのもありますので、特定の銘柄で乾杯条例をするということにつきましても、当然これは議会発議でやって頂くにしましても、私たちが議案として提出するにいたしましても、やっぱり周到な議論をして決定しなければならない、簡単に決まって行くものではないと思うんですね。ですから、そういう状況が熟したならば、ぜひ売上高増加に繋がるのであればなおのこと、そして、西海市民が「磨き大島」を含めた大島酒造の焼酎を優先的に飲んで頂けるような、そういう状況を作って行かにゃいかんと。まだ「壱岐ゴールド」とか「黒霧島」とか「赤霧島」とか、こういうのを結構愛飲されておる方が多いと思いますね。やっぱり値段の問題とかありますから、ぜひそういうことも含めて、次期取締役会議の中では私の方も正式にお話を出してはみようと思いますけれども、やはりそういった取締役会議の意向も十分踏まえながら取り組んで参ればと、こう考えておるところでございます。 ○議長(佐嘉田敏雄)  18番、岩本議員。 ◆18番(岩本利雄)  私はサツマイモの生産をお願いしたんですがね。(「はい、それはもう」の声あり)だから、来年度の生産に間に合うように、100トンのイモを早急に増量して頂きたいと思います。 これで終わります。 ○議長(佐嘉田敏雄)  これで岩本利雄議員の一般質問を終わります。 ここで暫時休憩します。13時10分まで。     午後0時6分 休憩     午後1時10分 再開 ○議長(佐嘉田敏雄)  休憩前に引き続き会議を開きます。 朝長隆洋議員から本日午後からの会議を欠席する旨の届出があっておりますので、ご報告します。 次に、17番、中野良雄議員の質問を許可します。17番、中野議員。 ◆17番(中野良雄) 〔登壇〕 改めまして、こんにちは。17番議員の中野良雄でございます。私は市民の声を市政に反映させるため、通告しておりました5項目について一般質問を行います。 初めに、1項目の学校給食費の無償化についてお伺いします。 本市は、西海市まち・ひと・しごと総合戦略を策定し、急激に進む人口減少に歯止めをかけるため取り組みを展開しております。特に子育て支援を初めとした少子化対策は重要な課題となっており、若い世代が安心して子どもを産み、育てることができる環境づくりが重要と考えております。 本市が平成25年11月に実施した子育て世帯調査によりますと、「子育てをする上で特に不安に思っていることや悩んでいることはどんなことですか」との問いに対し、「子育てで出費がかさむ」と答えた世帯が29.1パーセントと突出して高くなっております。その中で、「子育てで出費がかさむ」を上げた保護者の割合は、就学前児童の保護者が29.1パーセントに対し、小学校児童の保護者は58.5パーセントと極めて高く、中学生の保護者においても同様の不安感を持っているものと想定され、子育て世帯の経済的負担感が強いことが示されているものと考えます。 子どもの貧困の課題解決と併せて、学校給食費の無償化など、さらに子育て世帯の経済的負担を軽減すべきと考えます。 学校給食費の無償化や補助制度は、全国182自治体で実施されており、県内では松浦市が第2子以降2分の1の補助を行っております。 そこで、9月議会の一般質問でも提言させて頂きましたが、子どもの貧困対策と併せて、子育て世帯の経済的負担を軽減し、少子化に歯止めをかけるため小学校、中学校の同一世帯で3人目以降の児童・生徒について学校給食費を無償化する考えはないか、お伺いします。 次に、2項目の光ファイバーケーブル等の情報通信基盤整備についてお伺いします。 (1)として、企業や産業活動、あるいは地域活動の活性化を図る上で、地域間の情報格差は本市の大きな課題となっております。特に超高速インターネットサービスを可能とする超高速通信網光ファイバーケーブル等の情報通信基盤整備は、各種インフラ整備と併せて不可欠なものとなっており、議会におきましても、同僚議員から再三にわたり一般質問等で取り上げられているところであります。 本市は、平成28年度中に情報通信環境整備計画を策定するため作業を進めておりますが、情報通信環境整備計画の基本的な方針など計画の概要についてお伺いします。 (2)として、離島や遠隔地域における情報通信の格差についてであります。 本市は、多くの集落が点在し、また、有人離島を抱えており、地域活動には情報通信の整備が欠かせないものと考えております。 そこで、市長の見解をお伺いします。 次に、3項目の大島町自転車専用道路の抜本的整備についてお伺いします。 大島町では、真砂地区から大島造船所間の県道において、朝夕の通勤時間帯や退庁時間帯の交通渋滞が恒常化しており、自転車通勤に伴う危険性が指摘されております。地域等の説明会でも、工業団地完成後の交通渋滞や安全対策が心配されているところであります。 なお、大島地区の説明会では、大山神社の移転計画が示されたと聞いておりますが、大山神社周辺を切り取り、工業団地造成を進める計画と思われます。 そこで、大島工業団地整備完了後を見据えた交通渋滞の解消と、交通安全対策として自転車専用道路を抜本的に整備する考えはないか、お伺いします。 次に、4項目の漁船の避難港整備についてお伺いします。 近年、猛烈に強い台風が数多く発生しており、漁船の安全な係船場所の確保が求められています。特に崎戸町は江島地区や本郷地区を初め、崎戸地域の漁民の皆様は台風襲来時に、崎戸港内の土井の浦へ避難していると言われております。 しかしながら、土井の浦避難港の現状は、係船設備は破損し、取りつけ道路は荒れ放題で車の通行も困難な状況であります。また、係船場所周辺は樹木や暖竹等で覆われ、人も通れない状況となっております。この件につきましては、同僚議員からも一般質問で問題提起がなされているところでありますが、長年にわたり未解決案件となっており、通常の係船場所では台風襲来時は漁船の安全な係船ができない状況であり、避難港の整備は早急に対応すべきと考えます。 そこで、土井の浦避難港の整備について見解をお伺いします。 最後に、5項目の公共施設の維持管理についてお伺いします。 公共施設の老朽化に伴い、利用者の危険性や負担が増大していると言われています。崎戸町では崎戸総合運動場内のソフトボール場のバックネットが老朽化によりバックネットの用をなしておらず、ボールをなくすなど負担が多くなっている、また、3塁側の山の樹木はフィールド近くまで覆いかぶさっており、競技やナイター照明に支障が出ていると言われております。 そこで、学校施設や社会教育施設、並びに道路等の危険箇所の点検、維持管理状況と整備状況をお伺いしたいと思います。 以上、5項目について市長並びに教育長の見解をお伺いします。よろしくお願いします。 ○議長(佐嘉田敏雄)  答弁を求めます。田中市長。 ◎市長(田中隆一) 〔登壇〕 それでは、17番議員の御質問にお答えをいたします。 1問目の御質問につきましては、後ほど教育長より答弁をいたさせますので、私の方からは2問目の光ファイバーケーブル等の情報通信基盤整備についての御質問からお答えをさせて頂きます。 まず、1点目の市が策定中の情報通信環境整備計画の概要につきましては、市内の情報通信環境に関しましては、これまでも一般質問の中で御質問を頂いており、定住促進や企業誘致のための情報通信基盤の整備は重要な課題であると認識をいたしており、市内の情報通信環境の改善を目標に今年度中の計画の策定に向けて通信事業者との打合せや新たに無線通信技術を利用した新しいサービスの情報収集など、検討を進めているところであります。 次に、2点目の離島や遠隔地域に於ける情報通信基盤の必要性が求められているが考え方については、市内の情報通信格差の是正を目的として江島・平島無線ラン施設の整備やNTT七ツ釜局及び太田和局管内の通信事業者によるADSL施設整備に対する補助、大瀬戸町の幸物地区、藤原地区等のADSL未提供地域の衛星インターネット利用者に対する補助、そして大瀬戸町の松島地区、西彼町の宮浦郷、亀浦郷における通信事業者の無線ラン施設整備に対する補助により、格差是正を図ってきたところであります。 今後は先に申しましたとおり、市全体の情報通信環境に関する整備計画策定の中で、その整備手法などを検討して参りたいと考えております。 失礼しました。ちょっと修正をさせて頂きます。今後は先に申しましたとおり、市全体の情報通信環境に関する整備計画策定の中で離島、遠隔地にもサービスの範囲が広がっているワイマックスなどの無線による方式や光ファイバーケーブルなど有線による方式などの多様な手法を踏まえ検討をしておるところでございます。 次に、3問目の大島町自転車専用道路の抜本的整備についての御質問にお答えをいたします。 大島地区工業団地整備事業に係る地元説明会を開催した折にも市民の皆様からご意見を賜りましたが、大島町真砂交差点を中心に、大島町寺島から大島造船所入り口までの間におきましては、朝夕の通勤・退社時間帯には車及び自転車による混雑や渋滞が発生しておりますことは認識をいたしておるところであります。 今回の大島地区工業団地整備事業では、馬込桟橋を真砂地区へ移転する計画となっており、桟橋移転に伴う真砂交差点の改良が必要となって参ります。また、工業団地分譲後の誘致企業の工場の配置計画によりましては、従業員の通勤時の導線が変わることも予想されます。 従いまして、工業団地内における配置計画や埠頭への臨港道路の接続計画を踏まえながら、混雑緩和の方策を関係機関等と十分に協議を行って参りたいと考えております。 次に、4問目の漁船の避難港整備についての御質問にお答えをいたします。 崎戸町土井の浦の避難港整備につきましては、崎戸地区のみならず台風接近などの際の船舶の安全につきましては重要な課題として捉えております。また、今年の9月に発生した台風16号の接近の際には、約40隻の船舶が避難をしてきたと聞いており、この港の必要性は十分認識をいたしておるところでございますが、県によりますと係留施設として整備するに当たりましては、多大な経費が必要であることから、一時的な避難係留目的での整備は、費用対効果の上から困難であるとの見解でございました。しかしながら、西海市としましては、漁業振興の上では、避難港の整備は必要であることから、利用者の不便を少しでも解消できるような対策を講じていきたいと考えており、整備箇所の所有者に協力を求めるとともに、港湾管理者であります県と整備に向けて協議を進めているところでございます。 次に、5問目の公共施設の維持管理についての御質問にお答えをいたします。 学校施設や社会教育施設に関しましては、この後、教育長が答弁いたしますので、私からは公共施設全般に関することと道路の維持管理につきましてお答えをいたしたいと存じます。 公共施設等につきましては、本市だけでなく、多くの地方公共団体において厳しい財政状況が続く中で、今後、人口減少などにより公共施設などの利用需要が変化して行くことが予想されております。 こうしたことを踏まえまして、早急に公共施設等の全体の状況を把握し、長期的な視点をもって更新・統廃合・長寿命化などを計画的に行うことにより、財政負担を軽減、平準化するとともに、公共施設などの最適な配置を実現することが必要となっており、本市においても現在、公共施設などの総合的な管理における実施計画を策定中でございます。 その中で、市道の日常的な維持管理は、非常勤職員の4名の作業員が行っており、除草作業や支障木の伐採、側溝の堆積土の除去、そして簡易な路肩の補修などを行っております。 また、舗装路面や路肩などに補修が必要である箇所が判明した場合には、専門業者による維持補修工事を実施し、利用者の安全な通行の確保に努めているところであります。 市内には市道に認定している道路が1,278路線あり、総延長は942.6キロメートルにも及び、広範囲に亘って存在しておりますので、市民の皆さんの御協力、御理解を得ながら、維持管理をしっかりと行って参りたいと存じます。 以上で私からの答弁とさせて頂きます。途中、大変失礼いたしました。 ○議長(佐嘉田敏雄)  澤田教育長。 ◎教育長(澤田洋子) 〔登壇〕 こんにちは。それでは、17番議員の1問目、学校給食費の無償化についての御質問にお答えいたします。 議員お尋ねの給食費の3人目以降の無償化につきましては、本年、第3回定例市議会の一般質問において、同様の御質問を頂きました。 その折に、3人目以降の児童・生徒の給食費を無償化した場合は約600万円の財源が必要となり、この経費に係る一般財源の確保が長期的に可能であるかどうかの見極めが必要であり、現在の教育予算を地域創生に係る子育て支援策として、経済的支援を核にするのか、それとも全ての児童・生徒に係る教育環境の充実に中心を置くのか、選択をしなければならないことから、慎重に検討して行く必要があると答弁申し上げたところでございます。 議員ご指摘のとおり、子育て世帯の経済的負担を軽減することは、少子化対策の一つとして大変有効な手だての一つであると存じます。 そこで、今年度から子育て世帯の経済的支援といたしましては、遠距離通学の無償化を導入し、加えて今議会においては新たな奨学資金制度の拡充のため、奨学資金貸付基金条例の改正を提出しているところであります。 また、貧困に対する支援策といたしましては、現在、就学援助として準要保護世帯への給食費の支給も行っておりますが、学校給食で課題となっている給食費未納者について、今年1学期末、56人中9人、16パーセントが第3子以上の児童・生徒であることから、貧困対策に係る支援策として、次年度から、給食費について何らかの負担軽減策を講じるよう、現在検討しているところでございます。 今後とも、西海市まち・ひと・しごと総合戦略にのっとり教育環境の充実を図り、市外への流出抑制と市外からの流入促進に資するよう努めて参りたいと考えています。 次に、5問目の御質問のうち、学校施設や社会教育施設の維持管理状況と整備状況についてお答えいたします。 学校施設については、学校施設等現況調査として例年5月下旬から6月にかけて教育総務課の職員が市内全小・中学校を訪問し、施設の故障箇所や改善要望箇所の現場を確認しているところでございます。その中で、改修を必要とする箇所の順位づけを行い、大規模改修等の年次計画に基づき改修を進めておりますが、直ちに補修、改修が必要な箇所については、当該年度の予算により補修を実施し、改修に多額の費用が見込まれる場合については、補正予算等において対応させて頂いているところでございます。 今後とも学校施設の現況調査を実施し、また学校管理者と連絡を密にしながら、安全で安心な学校施設の維持管理に努めて参りたいと考えております。 次に、社会教育施設についてですが、本市の社会教育施設及び社会体育施設は、合併以前に建てられた施設が多く、経年劣化が進んでいるのが現状です。このため、年に1度全ての施設の現況調査を行い、大規模及び緊急を要する高額な改修等については、社会教育課において一括して予算計上し、計画的に改修を行っております。軽微な補修等については、随時現計予算の範囲内で対応し、維持管理を行っているところであります。 先ほどご指摘を頂きました崎戸のグラウンドのフェンスの修繕については既に実施をいたしましたが、バックネット、あるいは照明にかぶさっている樹木についてはまだ調整中でございます。 市内の施設の数が多く改修がなかなか進まない状況でありますので、今後とも適正な維持管理及び整備については、施設の統廃合の検討も含め、計画的に進めて参りたいと存じます。 また、市内の体育施設のうち、西彼総合体育館、西彼中央運動場、西彼多目的運動公園、西海スポーツガーデン、大瀬戸総合運動公園については、西海市体育協会に施設管理を委託しており、施設の破損箇所が確認された場合は、体育協会事務局より社会教育課に情報提供を受けた後、現場確認等を行い改修等の対応を行っております。 以上で答弁とさせて頂きます。 ○議長(佐嘉田敏雄)  17番、中野議員。 ◆17番(中野良雄)  どうもありがとうございました。まず、質問事項の1番目の学校給食費の無償化についてから再質問をさせて頂きます。 ただいまの答弁では、直接第3子以降無償化については前回の9月議会の答弁を繰り返し答弁されたというふうに受け止めています。私が再度質問させて頂きましたけれども、前回は小学校、中学校全生徒に約2分の1、2,000円の補助をしたらどうかということで、これについては3,000万円ぐらいですかね、予算が伴うということで難しいと。今回の第3子以降、これを無償化することによって600万円の財源で実現可能だということでありましたので、西海市が今進めている人口ビジョン、あるいは子育て支援の調査等によりますと、人口ビジョンを策定する時のアンケートでも、「子どもが増えると思われる支援なり対策は何ですか」ということについて、「若者の就業支援」、これが28.6パーセントですね。これに続いて「子育てに伴う経済的負担の軽減」が25.2パーセント、2番目にやっぱり高いわけですね。 確かに、今、教育長の方から言われたように、子育て支援等を含めて対策は打たれておりますけれども、各自治体でもこういう給食費については今まであまり補助なり無償化というのは動きがなかったんですけどね。ここのところ、やっぱり人口減少対策、少子化対策をする上で非常に全国的に広がってきておりますね。長崎県では非常に少なくて、松浦市が第2子以降2分の1の補助ということであります。そういう意味で、特に給食費については、小学校が3,980円ですね、そして中学校は4,780円、これを見ると非常に軽減が図られるんじゃないかと、そのことについて、やっぱり少子化というものも出てくるんじゃないかなと、対策になるんじゃないかというふうに考えておりまして、即来年度からっていかないんでしょうけれども、そこら辺りをどう捉えているのか、長期的な財源確保の見通しが立たないという見解なのか、ちょっとお願いします。 ○議長(佐嘉田敏雄)  澤田教育長。 ◎教育長(澤田洋子)  その点については、先ほども申し上げましたように、9月の定例議会の御質問の時も第3子以降の無償化という形で議員のご提案がございました。その時に約600万円ということで、この財源について、今後長期的にできるかどうかとか、いろんなことの検討が必要なので慎重にというご答弁を申し上げたところでございます。今回再度、第3子以降のということで無償化についてのご提案を受けておりますが、私どもとしては、先ほど申し上げましたように、第3子以降という形の中で、現在給食費の未納者の中で、第3子以降の世帯が9人いらっしゃるというようなことも受けて、第3子以降について何らかのそういう軽減策を今後、次年度に向けて構築を検討しているというふうな答弁を差し上げておりますので、全くしないということではなくて、今検討中ということで受けとめて頂ければというふうに思っております。 ○議長(佐嘉田敏雄)  17番、中野議員。 ◆17番(中野良雄)  検討して行くということですので、ぜひですね。この給食費については、いろいろ考え方があると思うんですね。やっぱりこれは給食は個人の責任というですか、そういう考え方もあるだろうと思いますけれども、私はそうじゃなくて、地域全体を含めて、食の教育を含めて非常に大事な学校給食だというふうに捉えております。そういう意味からすると、この学校給食費を全生徒無償化にしている所も全国的にはあるんですよね。大きな少子化対策の柱として捉えている自治体もあります。そういったことを考えると、何とか人口を増やそう、少子化対策を決めたからには重点的に何らかの対策を打たんと、ただ人口ビジョンを掲げただけでは、だけではじゃないですけど、対策は打っていますけど、やっぱりそこら辺りを打たんと、先ほどの質問じゃないんですけど、なかなか人口の減少というのは止まって行かんのやないか。これだけではなかなか止め切らんとでしょうけれども、ぜひそういう面では、教育委員会の予算の範囲内で対応するんじゃなくて、むしろもっと別個に、これは市長の判断もあるんでしょうけれども、そういった全体のいわゆる総合戦略の中で政策として、重要な政策として検討すべきだというふうに思いますので、市長も含めてよろしくお願いします。 ○議長(佐嘉田敏雄)  田中市長。 ◎市長(田中隆一)  子どもたちのそういった子育て支援に対する問題でございまして、少子化対策には目玉となる軽減策ですね、負担軽減策ということで、議員、給食費の軽減を前回から上げられておるわけですが、教育長の答弁にもございましたが、負担軽減策を講じる方向で検討をしておるということでございますので、今後、財政当局とも十分これ協議をするはずなんですね。今現在、明快なご答弁ができない事情につきましてもご理解を賜ればと思っておりまして、非常に積極的といいますか、現在既に検討しておるという答弁をここに教育長されておりますので、議員のお考えに沿った形で検討されておると、私はそのように認識をいたしておりまして、仰せのことにつきましては、よく私も理解できますので、ぜひそういうふうにご理解を賜ればと思っております。 なお、今議会におきましても、奨学資金の貸付基金条例等々につきましてもお願いをいたしておるところでございまして、こういった問題も含めて総合的に今後考えて行くべきではないかなと思っております。 いずれにいたしましても、前回の答弁よりかなり前向きな答弁になっておるのではないかなと、私はそのように思っております。 ○議長(佐嘉田敏雄)  17番、中野議員。 ◆17番(中野良雄)  前向きに検討をするということですので、ぜひよろしくお願いしたいと思います。 それから、ちょっと時間がありませんので、2項目の光ファイバーケーブルの情報通信基盤整備についてですけれども、これも9月議会やったですかね、杉澤議員の質問で、かなり議論をされてきました。今の答弁によると、この時に出された市内のインターネットサービス分布推測図ですね、これの範囲内での整備なのか、もう少し西海市としてこの情報通信基盤整備をどのようにして行こうとしているのか。現状については、大体わかっているわけですね。現状で行くのか、むしろ今、光ファイバーをとにかく中心に進めて行こうと、それぞれ各自治体はそこに行っていると思うんですよね。そこの考えはどうですかね、まず基本的な問題。 ○議長(佐嘉田敏雄)  さいかい力創造部長。 ◎さいかい力創造部長(岩倉光義)  西海市内の情報通信の手法として、どのような手法が一番いいのかという部分で検討させて頂いているところでございます。 もちろん、人口の集中されている所、あるいは固定電話が集中されて配置をされている所、これらについては光のケーブルの方がいいかなというふうに考えます。ただ、山間部等につきましては、やはりここは維持管理を考えますと、光ケーブルについてはいかがなものかということで、事業者からも指摘をされています。そういった中では、今現在答弁にもございました幸物、あるいは松島、江島、平島、これらについては衛星を使った部分でのインターネットができないかと。もちろん、江島、平島につきましては、前議会の時にもしましたように、西海市のLANの有効活用ができないかということで、現在利用をさせて頂いております。ただ、そこの地区地区におけるやはり有効的な手法というのが必要じゃないかということで検討をさせて頂いております。 ですから、国道の幹線沿いにつきましては、できたらば、光ができないだろうかということでの検討をさせて頂きます。また、残りの山間部等々につきましては、無線を利用した分でできないかということで、今考えているところでございます。 ただ、事業者からは、やはり光のケーブルを引くということになったとしても、やはりそこにネットの維持管理をして行く状況の中では3割以上の、固定電話の3割以上の加入者が必要ですというようなこともご指摘頂いていますので、市民の方々のご理解も得る必要があるんじゃないかなというふうに考えています。 企業誘致、それらにつきましては、やはり企業誘致の時に決定がされる時には専用のLANというのが必要だと思っておりますので、それはそれとして、別途検討をさせて頂きたいというふうに考えています。 ○議長(佐嘉田敏雄)  17番、中野議員。 ◆17番(中野良雄)  それぞれ5町が合併をして西海市ができましたですね。5町でそれぞれ集落があるわけですけれども、その集落の中で、今説明の中にもありましたけれども、七釜、太田和はADSLで行くというような、それに補助をして進めて行くんだという答弁ではなかったのかと思うんですね。そう考えると、もうそれよりも光を進めた方がいいというのは、これはもう政府も進めているわけですね。それのために補助もやりましょうと。その補助をやるにしても、運営の方法によってまた違うんでしょうけどね。公設で行くのか公設民営で行くのか、民間だけで行くのか、ここら辺りの大方どういうふうに考えているのかなというのを聞きたかったんですね。 それで、いろいろやり方、県内でも公設民営とか民間がやっている所があります。特に平戸においては、当初は公設民営を考えておったと。ところが、先々での維持管理を考えると、これはもう民間に任せた方がいい。そこに民間が実施するそういった基盤整備に市が補助をして行くというですかね、当然それには過疎債とか辺地債とかを活用しながらということになるわけでしょうけれども、そういった方向でしとるわけですね。福江においては全くの公設ですね、管理も公設。やっぱりだんだん維持管理が荷物になってきているという状況でありますから、そこら辺りはやっぱり十分検討をした上でしていかんと、七釜とか太田和はADSLで今後も行きますよということになると、その地域からするとちょっと格差が逆に、光ファイバーが整備された所とすると格差が出てくるんじゃないかと、遠隔地でなくてもですよ。そういうのが出てくる可能性があるということで、そこら辺りがちょっと心配ですけど。 ○議長(佐嘉田敏雄)  さいかい力創造部長。 ◎さいかい力創造部長(岩倉光義)  市長の答弁の中では、これまでどのようにして整備をしてきたのかという部分でのご答弁をまずさせて頂きました。中浦、七釜につきましては、実は局舎の関係で、当時の局舎の状況の中ではADSLは使えませんでした、インターネット関係として。ですから、西海市としてここに七釜、あるいは中浦地区にADSL並みの通信をするためにはいかにするかということで、西海市が補助をいたしましてADSL並みのインターネット環境が整うように実施をして参りました。ということで、市長は補助をしてきたというところでご答弁をさせて頂きました。 今後につきましては、先ほど申しましたように、やはりどのような手法が一番いいのかと、議員ご指摘の公設民営の方がいいのか、民民でそのままやって行くのがいいのかという部分で検討をさせて頂いているところです。 ただ、やはりこれも事業者ですので、維持管理がやはり必要と、その維持管理のためにはある程度の加入者がいないと民間としての投資ができないということも出てきますので、ここに、例えば西海市内に高度通信情報網を整備して行く中ではどのような手法が一番いいのかと、そして、それをもし公設民営でして行く場合であれば、財源的にはどのようなものが確保できるのかということについて検討をさせて頂いているという状況です。 もちろん、通信基盤、現在ではスマートフォン等も利用されています。もしかしたらインターネット環境、パソコンでのインターネット環境よりもスマホでのインターネット環境の方がいいというような方もおられると思います。そういうところも加味しながら西海市内における高度情報通信網の整備というのを今検討させて頂いている状況でございます。ご理解頂ければと思います。 ○議長(佐嘉田敏雄)  17番、中野議員。 ◆17番(中野良雄)  大体わかりました。今さっき七釜とか太田和のことを言いましたけれども、西海市の北部についても無線でやって行くんだという、現在やっているわけですね。やっぱりどうしても無線というのは気象状況に非常に左右されますから安定性がないということでありますので、そこら辺りを含めて、やっぱり今後十分検討をして行くべきじゃないかなというふうに思います。そのためには多額の財政の投資というものも要りますから、計画に当たっては十分そこら辺りも検討した上で計画を作って欲しいというふうに思います。 それから、時間がありませんので、3項目の大島の自転車専用道路の抜本的整備ですね、これ市長の答弁にもありましたように、工業団地、大島造船ですたいね、大島造船が今後どういうような宿舎なり寮の配置をするかにもよるんですけれども、ちょっと大山神社の移転計画が示されたということですので、そうすると、今のあの周辺というのは非常に変わってくるなということで、であれば、もうむしろ、造船所との関係も出てくるんでしょうけれども、構内の道路整備をしてもらった方が一番安全じゃないかというふうに思うわけですたいね。そういう造船所との相談をしながら、寮をどこに持って行くかというともあるんでしょうけどね。今から相談をしとった方がいいんじゃないかというふうに思うんですよね。まさかあの神社を移すとは想像をしていなかったもんですから、あそこまでするというんであれば、そこら辺りもこの際検討したらどうかと思うんですけど、よろしくお願いします。 ○議長(佐嘉田敏雄)  さいかい力創造部長。 ◎さいかい力創造部長(岩倉光義)  今、議員ご指摘の三井松島産業さんがお持ちの土地、これらについて、大島造船所さんとして、事業の実施の場所として今ご相談されているという部分については私たちも把握をいたしております。ただ、やはりそこを購入して、そして事業計画をすると、そうした場合に、やはり事業の計画の段階において相談があろうかというふうに思っています、配置計画についても。そうした場合には、今私たちも大島の工業団地の埋め立ての部分、これについて地元でのご説明の中では、市長答弁にもありましたように、自転車、あるいは車の渋滞というものが発生をしとると、そして、それらについて大島造船所さんに現状の問題点としてお伝えをいたしております。 車の渋滞緩和、これらについても、朝1週間に一度か2週間に一度幹部の方が立って頂いて交通緩和を目指して努力をしているというようになっています。ただ、やはり抜本的な渋滞緩和、これらについては道路の配置計画が必要じゃないかなというふうに認識しております。 もちろん、今しました三井松島さんが今お持ちの土地の計画については、今大島造船所内で計画をされております。その時には、今現状として県道を自転車が通行されていると、これらについて何らかの緩和策として道路を、今議員ご指摘のその土地の中に、用地の中に通すことができないかというようなところも含めて、私どもの意見としてお伝えはいたしているところです。 ですから、どのような配置計画になるのか、また計画が示された折にはもうちょっと考えて頂けないか、あるいはこれでよろしくお願いしますということになるのか、それは推移を見定めてからのことじゃないかなというふうに考えております。 ○議長(佐嘉田敏雄)  17番、中野議員。 ◆17番(中野良雄)  この交通渋滞も含めて、自転車通勤についても、相当大島造船所も神経を使って、今いうように、それぞれ役員の皆さんが出て指導をしているという話もされていました。むしろ地元というですか、日本の人たちがなかなか守らんというとも話を聞きました。そういう意味ですると、努力はされているんですけれども、この際、そういう整備をして行くわけですから、ぜひそういう話を進めて欲しいというふうに思います。 次に、4点目の漁船の避難港の整備でございますけれども、今市長が答弁されたように、避難港の整備については必要性は誰もが認めるところだろうと思うんですね。ところが、県の方がそういう係船場所というですか、大体整備は足りているんだというんですが、それで台風時期に係船できるのかというたら、これはできんから土井の浦に持ってきとるわけですたいね。そうすると、やっぱり通常は係船場所を確保できているんでしょうけれども、そこで安全な係船が、漁船の係船ができていると、避難、台風時しけた時どうするかというたら、これは県もやっぱり考えんばいかんだろうと思うんですよね。なかなかそこら辺りが通じていないところがあるんでしょうけれども。 それで、とりあえずと言えばいかんですけれども、まず行ってみて、とにかく道路が、もう乗用車はあんまり行かん方がよかですね。もう傷つけられるような状況ですね。軽トラでやっとというような感じですよ、もう。まずそこを、いろいろ聞いてみると難しい、土地の問題とかあるんでしょうけれども、やっぱりそれを悪い所だけでも整備をして行く、それから、元々係船場所として確保されていたんじゃないかと思うんですけれども、その係船柱がいくつかあるんですよ。ところが、それはもう壊れとっとですね。壊れとるもんですから鉄柱を打ったりして、あるいは大きな木にきびったりで係船をしていると。壊れとるわけですから、直してもらわんばでけんですたいね。そこを、これは建設課がするのか、農林課がするのかですね。港湾ですからということで済まされるのかどうかですね。漁船の安全を考えると、当然農林課も含めて知恵を出し合って、どうしたら漁民のそういう悩みを解決するのか、ぜひしてもらいたいと思います。 それと、一部ここは護岸が崩壊している所がありますね。ここら辺りは、当然県が護岸工事をせんといかんわけでしょうから、それは市の方から要望をですね、跡を見るとそういう護岸整備をした所もあるわけですね、部分的に。そういった所に係船場をきちっとまた、係船場というか、係船柱か、係船環か設置をするとかすべきじゃないかなというふうに思います。 それとあと1つは、もう藪になっとるわけですたいね。だから、係船しやすいように、やっぱり最低でも伐採を、これは市がするのか県がしてくれるのかどうかわかりませんけれども、すべきだというふうに思います。 今まで市民と議会のつどいの際にも再三出ているんですけれども、今まで樹木伐採をやってきたけれども、もうなかなかしきらんごとなってできとらんと。一回やっぱりきれいにして、その利用者で年1回か2回はみんなで伐採をしましょうという、そういう提起もして欲しいというですか、してくださいと。もう今は手つかんですね、個人ではですね。一回そこは市がして、後そういう漁民の皆さんも努力をしてもらわんばじゃないかなという、そう思っているんですけど、どうですかね。 ○議長(佐嘉田敏雄)  田中市長。 ◎市長(田中隆一)  現地の状況につきましては、中野議員がおっしゃられたとおりでございまして、市としましても、県との協議ももちろん、これまでもやっとるわけですが、これは先ほど費用対効果という話も出ましたが、これはちゃんとした港湾工事としてやった場合の話でございまして、まずはなかなかそれに到達するのはいろんな県との協議が必要になって参ります。当座あそこを台風時に活用される方はかなり多いわけでして、過去にも一般質問の中でそういうお話も聞いて参っております。 現地の状況を見てみますと、市でできる範囲である程度の道路の改良はできると思うんですね、今の状態をならしてですね。それから、これは民有地ももちろんあるわけですが、ご協力頂いて、まずは船を繋げる状況に、木なんかの伐採をして、定期的に草払いとか何とかすれば、緊急時の船を避難させるだけの確保はできるんじゃないかなと思います。 まずは、市ができるところをやると、こういう形で一定の解決は図られるんじゃないかなと、現地を見てそう感じておりますので、議員の今のお話もそういう点もかなり強調されておりますし、そういう立場でやっていきたいと思います。 正式な港湾事業として取り掛かるということになりますと、やはりなかなか厳しい問題が、県との協議でやらにゃいかんもんですから、出て参りますので、まずは市がやって行くと、こういう形で対応できはせんかなと、こういうふうに現地の状況を見てみまして感じておりますので、ぜひそのように進めたいと思っています。 ○議長(佐嘉田敏雄)  17番、中野議員。 ◆17番(中野良雄)  今、市長が答弁をされたように、まず市でやれる所をやって、県との話し合いも含めて、やっぱり漁民との話し合いも進めんばいかんですたいね、どこまで求めておるのか含めて。その中で、やっぱりできる範囲で県にしてもらわんといかんわけでしょうからですね。とりあえずは今いうようなことで、ぜひお願いをしたいというふうに思います。 それから、最後の公共施設の維持管理についてですけれども、これも市民と議会のつどいの中で提起がありました。行って見てみると、ようこれで今まで合併後ですね、もう11年になるんで、よう我慢してきたなという感じですよ。というのは、どういう管理をしてきたのかなということですたいね。当然、あそこを見るともうバックネットのネットはないわけです。その上に網をちょっとしとるわけですたいね。網でネット、ビニールというですか。そうすると、試合をしておいて、今度は運動場に上る階段、広い階段があるんですね。あれから上って行きよったら、これはそのままそこにボールが来るような感じですね。よう事故もなかったなという、バックネットだけじゃなくて、外のネットももうないわけですたいね。見てもらったら一番わかると思います。歩いて行きよってボールのキュウって飛んできたら、もうけがすっでしょうね、あれは。 だから、これをずっと管理をしてきたと言うんですけれども、計画的にやってると言うたけれども、10年間たってもまた何でやれんのかなと、要望がよう上がってきとらんとかなというふうに見ただけでそう思いますね。 それと、3塁側についてはもうアコギの木がもう生い茂って、ちょうど3塁側のベースの上付近まで来とるわけですよ。照明はというたら、樹木の中にちょろっと見えているわけですね。照明の用はなしとらんとやないかなと、内野席、特にホームベースなんか陰になっているんじゃないかなと思うんですね。 だから、普段の管理がされとれば、もうあれは誰が見ても、これは早急に対応せんばいかんというのはわかるんじゃないかと、言われんでもですね、と思いますけれども、どうですかね。 ○議長(佐嘉田敏雄)  澤田教育長。 ◎教育長(澤田洋子)  ご指摘のとおりでございます。照明にかかっている支障木についても、あそこまで大きくなる前にやっぱり何らかの手だてを打っておくべきではないかなというふうに思います。逆にそこまで進んでいるもんですから、そういうご指摘を頂いた時に、結局、予算面等で現在調整中というお答えをさせて頂いたのは、すぐに対応ができるような状況にはないということでございますので、やっぱり日頃の、年に1回の施設の巡回、あるいは通常のそれぞれの地区の担当がおりますので、そういう職員等がやはり日頃利用して頂いている方の意見をきちっと、恐らくこれまでも何らかそういうふうなご意見あったのではないかというふうに思うんですが、そういうご意見をきちっと受け止めて、そしてきちっと手だてをして行くというような、そういうやっぱり職員の姿勢、こういったものについても指導をしっかりして行きたいというふうに思っております。 ○議長(佐嘉田敏雄)  17番、中野議員。 ◆17番(中野良雄)  もう時間がありませんので、ぜひ、公民館とかも一緒ですたいね。雨漏りがしよっても、そういう所はまずですよ、これは公民館だけじゃないですけどね、学校でも一緒ですよ。やっぱり早く手を打つようにしないと、だんだん経費も掛かって行くわけでしょうから、道路についても、特にグレーチングで事故というのが再三あっていますから、そういう面ではぜひよろしくお願いしたいと思います。 ○議長(佐嘉田敏雄)  これで中野良雄議員の一般質問を終わります。 ここで暫時休憩します。2時20分まで。     午後2時12分 休憩     午後2時22分 再開 ○議長(佐嘉田敏雄)  休憩前に引き続き会議を開きます。 12番、渕瀬栄子議員の一般質問において資料の配付を許可しておりますので、ご報告します。 次に、12番、渕瀬栄子議員の質問を許可します。12番、渕瀬議員。 ◆12番(渕瀬栄子) 〔登壇〕 皆さんお疲れさまです。日本共産党の渕瀬栄子でございます。市民の代表として、通告しておりました4項目について質問をいたします。 第1項目目は、樹木、支障木の伐採についてお聞きします。 1点目として、安全・安心な道路環境の向上を図るため、道路沿線の市有地の樹木伐採について、現状と対策はどのようになっているでしょうか。 2点目として、平成25年9月定例議会で、大瀬戸町雪浦幸物地区の県道扇山公園線は、樹木が生い茂り、道路に伸びて対向車の確認が難しくなっている箇所があると、対策を一般質問いたしましたところ、県と打ち合わせをしており調整しながら県にお願いしたいとの答弁でありましたが、未だ改善されておりません。早急な対応が必要であると思いますが、いかがお考えでしょうか。 第3点目として、同定例議会において、民有地からはみ出している樹木については、原則として所有者の伐採となるが、中には個人では手に負えない大木もあり、そのままの状態で放置されると被害を及ぼす恐れがある支障木については、所有者と協議の上、危険箇所の解消に向けて対応するとの答弁がされましたが、これまでに解消した危険箇所の件数と今後の対応についてお聞きします。 4点目として、民家に隣接している市有地の樹木伐採の要望について、現状と対策についてお聞きします。 5点目として、平成25年5月に大瀬戸町向島地区より墓地周辺の伐採についてとして、当地区の墓地周辺一帯が市所有の山林となっておりますが、周辺の樹木が部分的には石塔の真上まで覆いかぶさっている状態でありますとして、市有地の樹木伐採の要望書が提出されていましたが、未だ改善されておりません。早急な対応が必要であると思いますが、いかがお考えでしょうか。 第2項目目は、イノシシによる被害対策についてお聞きします。 1点目として、農家はもちろんのこと、非農家であっても野菜作りを楽しみに暮らしている方々の被害対策として、耕作面積、農家であることなどの要件を見直し、被害対策を講じることはできないでしょうか。 2点目として、民家や学校の周辺、通学路などにイノシシが出没し不安を与え、道路の法面や石垣を崩すなどの被害も起こっています。個別的から集落的まで幅広い対応が必要であると思いますが、生活環境被害防止の現状と対策についてお聞きします。 第3項目目として、横瀬LCAC駐機場の運用についてお聞きします。 1点目は、海上自衛隊所属のLCACが平成28年9月9日、夜間航行を行ったことに対し、市はどのように事態を把握し対策を講じたのでしょうか。 2点目は、今回の海上自衛隊所属のLCACの夜間航行は、米海軍所属のLCACの夜間航行を許すことになるのではないかと危惧する声がありますが、見解をお聞きします。 3点目は、既存の横瀬貯油所の改良、拡張、新たな小規模船渠の建築の計画及び予備設計のための調査が実施されていますが、横瀬貯油所の埠頭拡張につながる調査をなぜ市は認めたのでしょうか。 第4項目目として、旧崎戸中学校跡地利活用事業についてお聞きします。 産炭地域新産業創造等基金助成金を活用して、旧崎戸中学校跡地利活用事業が計画されていますが、事業に応募した事業者が現に行っている事業に対して市民からの苦情が寄せられているとお聞きしますが、市は把握されているでしょうか。 以上、明確な答弁を求めまして、再質問は自席よりいたします。 ○議長(佐嘉田敏雄)  答弁を求めます。田中市長。 ◎市長(田中隆一) 〔登壇〕 それでは、12番議員の御質問にお答えをいたします。 まず1問目、樹木(支障木)の伐採についての御質問にお答えをいたします。 まず、1点目の道路沿線の市有地樹木伐採の現状と対策についてでございますが、道路法や道路構造令におきましては、道路上の安全通行を確保するために、樹木等が道路上に入ってはならない、いわゆる空間について定められております。その規定により、この空間に樹木等が入ってきた場合は、その所有者が、支障となる樹木等を伐採しなければなりません。このようなことから、道路沿いに民有地がある場合には、原則として所有者に樹木等の伐採などを行って頂くよう、お願いをしているものでございます。 当然ながらその沿線に市有地があり、同じような状況となった場合には市が伐採などを行うことになりますが、そのようなことがないよう、日頃から適正な管理を行うよう努めているところでございます。 次に、2点目の県道扇山公園線の樹木につきましては、議員仰せの平成25年9月の定例議会においてお答えをしたとおり、道路管理者であります県に対しまして、交通の安全確保をお願いしております。県の対応といたしましては、交通の安全に必要な空間を確保するため、必要最小限の支障木の伐採を行うなど、一定の対策を取って頂いたものと思っております。 県においても本市と同様に、実施が困難な場所も数多くあるとお聞きをいたしておりますが、引き続き安全確保のために御尽力を頂くよう、重ねて要請をいたしております。 次に、3点目の危険箇所の解消と今後の対応についてでございますが、倒壊したものや通行に支障がある樹木などの伐採を行った件数は、平成25年度以降171件であります。これらは通行できる状態を確保するために、必要最小限の対応をしたものでございまして、原則としては、あくまでも所有者が行うべきものであると認識をしており、今後もその方向で対応して参りたいと存じます。 次に、4点目の民家に隣接している市有地の樹木伐採の要望に対する現状と対策についてでございますが、高齢化の進展に伴い、地域における生活環境の保全などが懸念される中、草刈りや側溝掃除など行政区や地域住民からの生活に直結した要望については、平成24年度から各総合支所に地域対策支援員2名ずつを配置しておりまして、地域住民の共有施設等の保全維持等に努めております。平成27年度におきましても、行政区等から要望や依頼が166件出ておりまして、これに対応して参ったところでございます。 しかしながら、要望の中には、高所作業車など専用車両や機械を必要とするなど、地域対策支援員では速やかな対応が難しい場所もあります。こうした場合は、年に1回から2回、専用車両などを業者から借用したり、専門業者へ委託をしたりして環境改善を図っており、今後の対策につきましても、市民の生活環境改善を念頭に置き、関係部署とも連携を図りながら、可能な限り速やかな対応に努めて参りたいと、このように考えております。 次に、5点目の大瀬戸町向島地区から墓地周辺の市有地樹木の伐採要望に対する対応についてでございますが、平成24年5月の要望時の回答といたしましては、当時の現状として、市内の市有墓地には同様箇所が多数あり、墓地周辺の支障木伐採は墓地管理の面から地域の墓地管理委員会で対応して頂いていたため、向島行政区に対しましても同委員会での対応をお願いしたところでございます。 現状を確認いたしましたところ、市有山林の自然木が成長し、墓地周辺を被っており、伐採が必要となっていることは認識をいたしております。市といたしましては、地域における墓地管理者の高齢化などに鑑み、支障木伐採など市有墓地周辺の環境改善について、地域の墓地管理委員会に対して支障木伐採経費の補助など効果的な支援ができるよう検討をして参ります。 次に、2問目のイノシシによる被害対策についての御質問にお答えをいたします。 まず、1点目の耕作面積や農家であることなどの要件の見直しができないかとの御質問ですが、有害鳥獣対策につきましては、市の基幹産業であります農業分野におきまして、経営を圧迫するような被害が発生していたことから、国や県の事業要件を満たさない要望箇所の支援策として市単独事業を創設いたしたものであります。この間、受益戸数を3戸以上から2戸以上へ、また補助率を落として1戸のみでの事業実施など要件の見直しを行ってきております。ここ2か年の事業実績を見ましても100戸を超える受益戸数となっており、今後も需要はあるものと見込んでおります。 本事業は農業の振興を目的としており、今後も業としての農業が成り立って行くための支援策として捉えているところであり、耕作面積や農家であることなどに関する要件緩和は困難であると考えている次第であります。野菜作りを楽しみに暮らしておられる皆様方のお気持ちも理解できないわけではありませんが、どうか市の事情の方も一つご理解頂きたいと、このように考えております。 次に、2点目のイノシシの出没による生活環境被害防止の現状と対策についての御質問でありますが、市では捕獲・防護・棲み分けの3つの対策を展開し、捕獲数としましては昨年度2,521頭の実績が上がっておりますが、近年では人が住む集落内への出没も見受けられ、憂慮すべき事態となっていることは承知いたしております。このためイノシシ撃退事業としまして、農業関係のみならず、生活環境被害を防止するための事業実施主体を各自治会などとしてワイヤーメッシュ柵の設置に掛かる材料費などを補助する制度を設けており、本年度中におけるこれまでの実績といたしましては、市内4地区からの要望により合計668メートルのワイヤーメッシュ柵が設置されております。 今後も要望を受けた際には、順次対応して行くことといたしております。 次に、3問目の横瀬LCAC駐機場の運用についての御質問にお答えをいたします。 まず、1点目の海上自衛隊LCACの夜間航行についてでありますが、今回のLCACの航行は、米海軍横瀬LCAC駐機場で海上自衛隊のLCACが整備可能かの検証を行うためのもので、横瀬基地沖に停泊した輸送艦から2隻のLCACが発艦し、自走して横瀬基地に上陸、整備検証後に自走して帰艦するとの内容を、事前に海上自衛隊佐世保地方総監部より説明を受けておりました。 説明の中で予定終了時間が午後8時までとされていたため、海上自衛隊も米海軍同様に日没後のLCACの航行は行わないよう申し入れておりました。しかしながら、当日、瀬川汽船より日没後にLCACが航行していたとの報告を受けたため、佐世保地方総監部に確認いたしましたところ、エンジントラブルにより1隻が日没後の午後7時ぐらいに輸送艦に帰艦したとの説明を受けたところであります。このため、たとえエンジントラブルという想定外の事態とはいえ、改めて佐世保地方総監部に対し、西海市と九州防衛局との間で締結をしている協定内容を説明し、海上自衛隊も米海軍に準じてLCACの夜間・早朝の航行は行わないよう強く要請しております。さらに先月25日には、西海市議会議長との連名で、九州防衛局長に対し、施設周辺の安全施策に絡めて、米海軍、自衛隊LCACの夜間航行をさせないことなどを含む要望書を提出してきたところであります。 次に、2点目の今回の海上自衛隊LCAC夜間航行の米海軍への影響についてでありますが、今回の日没後の航行はエンジントラブルによるものであり、事前に市が認めたものではありません。先に申しましたとおり、事前に米海軍と同様に日没後のLCACの航行は行わないよう申し入れを行っておりましたので、最大の回避努力は行われたものと判断しております。今後も引き続き米海軍並びに海上自衛隊に対し、LCACの夜間航行を認めない対応を関係機関とも連携して取り組んで参ります。 次に、3点目の横瀬貯油所の埠頭拡張についてでございますが、米海軍佐世保基地によりますと、現在の埠頭は水深が浅く大型船の係留に支障があり、今回の調査結果を基に今後の対応を検討する予定であり、現段階で埠頭拡張工事を前提としたものではないとの説明を受けております。仮に埠頭が拡張された場合は、制限水域の拡大も予想されるため、地元の瀬川漁協とも事前に協議した結果、埠頭の拡張を前提としない予備調査については認めるが、埠頭の拡張は絶対に認めないことを米海軍佐世保基地に対して伝えております。 今後も米海軍の動向には十分注視し、議会や地元基地対策協議会、そして米軍佐世保基地対策連絡会議を構成する長崎県や佐世保市とも連携をし、国や九州防衛局を通じて、あらゆる手段を講じて埠頭の拡張工事を阻止するよう努めて参ります。 次に、4問目の旧崎戸中学校跡地利用事業についてお答えいたします。 12番議員からの質問は、産炭地域新産業創造等基金助成金を活用して、旧崎戸中学校跡地利活用事業を計画している事業者が現に行っている事業に対して、市民からの苦情が寄せられていることを把握しているのかとのことでありますが、西彼町川山地区における住民からの苦情につきましては、市民環境部からの報告により把握しているとのことでございます。 以上で答弁とさせて頂きます。 ○議長(佐嘉田敏雄)  12番、渕瀬議員。 ◆12番(渕瀬栄子)  それでは、答弁ありがとうございました。再質問させて頂きたいと思います。 支障木の伐採については、日頃から適正な管理をしているという答弁でしたけれども、現状はそうではないというふうに思っております。 9月定例議会で、平成27年度の一般会計予算決算において、市道の伐採業務委託料が151万7,000円の予算に対して74万760円の支出で、77万6,240円が不用額になっておりました。十分に活用されていなかったわけですよね。これについて、同僚議員が質問した際も、地域からの要望はたくさん来ていると。だけど、それに対応し切れていないということだったんですね。このことについて、まずお尋ねをしたいと思います。 ○議長(佐嘉田敏雄)  建設部長。 ◎建設部長(中嶋剛)  ただいまの件につきましては、私たちがスケジュールを組んで、支障木、高木に対して伐採を行っているところでございますけど、前年度につきましては、スケジュール的に時間が取れなくて予算が余ったということで減額したところでございます。 ○議長(佐嘉田敏雄)  12番、渕瀬議員。 ◆12番(渕瀬栄子)  ですから、適正には管理されていないわけですよね。ですから、地域から上がった要望に対して、件数で言えば、そのうちのどれぐらい適切に対応できたかということが問題であろうかと思うんですね。そこのところを含めてなんですが、例えば県道扇山公園線の樹木の伐採については、先ほど一定の対策は取ってもらったというふうな答弁でありましたけれども、どういう対策をいつ行われたでしょうか。 ○議長(佐嘉田敏雄)  建設部長。 ◎建設部長(中嶋剛)  時期につきましては、ちょっと把握をしておりませんけど、その後、私どもが通った時につきましては、空間的に支障になるような所は見受けられないということでございました。 ○議長(佐嘉田敏雄)  12番、渕瀬議員。 ◆12番(渕瀬栄子)  地域の行政区長さんにも聞き取りをさせて頂きましたけれども、やはり支障木ということで交通安全上問題になるという箇所を確認させて頂いたけれども、そこが完全に改善されていないということでしたので、ここは実際にそうなっていないということです。実際に対応した時がいつかということも把握されておらずに、一定その対策をしましたということでは、私もまた地域の方も納得できないと思いますので、ここは再度確認して頂いて、対応を取って頂きたいというふうに思っております。 それから、4点目と5点目に関係することですけれども、言わば地域の方々の高齢化に伴って、やはり地域の方々も自らの環境はよくしたいということで、除草作業や環境美化なんかにも積極的に関わってくださっているわけですよね。しかし、支障木とされる部分は高所作業になります。ですから、これは地域の方にとっては手に負えないわけですよね。前回お尋ねしたら、そういう高所の作業というのは、たとえ個人の私有地の部分であっても大変だから、そこは協議をして対応しますということだったと思うんです。 それから、向島地区墓地の周辺の伐採についても同様の状況が多数ある。多数ある中で、だからできないと言うんではなくて、向島地区から出されている要望と同じような要望が出されてあるんであれば、ここはしっかり対応して頂いて、それに対応する予算を年度年度確保して頂いて、全ての要望箇所、墓地周辺を一度にするということはできないでしょうけれど、要望が上がっている所から随時やって頂くということが必要ではないかと思うんですね。 そういう意味では向島地区から要望が出されて、もう3年も4年も経つという中で、先ほど答弁があったように、墓地周辺の支障木について伐採する経費の補助をしようかなというのを今から検討する。今から検討では本当に遅いなというふうに思います。 そして、これはたとえ経費を補助して頂いたとしても、もう地域の皆さんでは高所作業はできないということは明らかなわけですね。しかも、西海市の土地から伸びている樹木ですので、これは市の責任として伐採をする必要があると思うんです。そこをもう一度お尋ねしたいと思います。 ○議長(佐嘉田敏雄)  建設部長。 ◎建設部長(中嶋剛)  道路、市道に関しましては、地区から区長さんを通じて高所作業車で行う所の伐採の箇所を要望して頂いております。そこにつきましては、10月、11月に、高所作業車をリースいたしまして、それぞれ地区を回りまして対応をしているところでございます。 ○議長(佐嘉田敏雄)  田中市長。 ◎市長(田中隆一)  今、渕瀬議員がおっしゃられたのは、向島地区の墓地周辺のいわゆる市有地から伸びた樹木の伐採の件だろうと思うんですが、これは現地の状況、私も十分把握しておりませんけれども、高所作業車が行くのであれば、当然そういった重機を使って伐採をすると。これは早急にですね。3年ぐらい前から要望があっておるというのであれば、当然のこと、早急にこれは対応しなきゃいかんと、こう思っております。 実情を十分把握させて頂きまして、恐らく地域の方々ではもう対応できないんじゃないかなと想像できますので、市の作業員で対応できなければ、専門の職員で対応をするとか、そういう対策を取らなきゃならんだろうと、こう考えています。 ○議長(佐嘉田敏雄)  12番、渕瀬議員。 ◆12番(渕瀬栄子)  先ほども同僚議員から、言わば合併して11年たってもそのままの状況があって、そこもやっぱり支障木が、先ほど教育長がもう手に負えないというか、かなりの予算を要しないと伐採できないほどの条件になってきていると。だから、そうならないように、やはり各地域、それから各道路周辺なんかで要望が出ている部分については、やっぱり対応して頂きたいと思います。 特に平成27年度は市道の伐採のための予算というのが半分不用額として残ったという状況ですので、平成28年度の予算がそういうふうに半分も残すようなことがないように十分対応して頂きたい。そして、その分でも早急に対応しなければならない所で予算がないとなれば、補正予算も組みながら、きちんと対応して頂きたいと思います。 それから、先に進みます。 2項目目のイノシシなんですけれども、西海市の農林業振興事業費補助金ということで、イノシシを含む有害鳥獣被害対策というのがさまざま取り組まれておりまして、関係する部署の皆さんにはかなり努力をして頂いているわけなんですけれども、言わば農業者であること、耕作面積ということがありまして、これを見直して頂かないと、農家でない方の耕作に及ぼしているイノシシ被害対策というのは進めることが難しいのかなと思っております。 そこで、今日、議長に許可を頂きまして、皆様のもとに対馬市の有害鳥獣被害対策事業費補助金交付要綱というのを配らせて頂きました。御覧頂きますと、2ページ目の所になりますけれども、ここに農林業作物等被害対策事業として、家庭菜園等を対象とした農林業作物と被害対策のために設置する侵入防止柵等の原材料費というふうにあります。 2点目も含めて見て頂きたいんですけれども、1枚目の裏の所に、居住区域安全対策事業というのがありまして、居住区域内の安全対策のために設置する侵入防止柵の原材料費というふうにあります。こうやって対馬市では農家であることや耕作面積にかかわらず、イノシシ被害に苦労されておられる市民の皆さんに対しての対応をされているわけですね。対馬市でやられているんですから、西海市でもやれると思うんですが、どうでしょうか。 ○議長(佐嘉田敏雄)  産業振興部長。 ◎産業振興部長(田地薫)  ただいまの御質問ですが、農業者以外でも対応できないのかというふうな話でございます。 先ほど市長の答弁の中でもありましたように、この補助事業につきましては、農業振興を一番の目的としておりまして、その中で国、県の補助事業に該当しないものについて市の単独補助事業を活用して、少しでも農業被害を少なくしようと。それで農業の所得の向上を図るというふうな目的で設置をしております。 今、議員おっしゃるとおり、対馬市での対応ができて、なぜ西海市でできないのかというふうな話でしょうけれども、先ほど言いましたように、元々とにかく農業を守るんだという意識がありまして、そういうふうな対策をとっております。以前からすれば要件緩和をしておりまして、大分取り組みやすい補助事業となっております。それで、その辺にご理解を頂きたいと思います。 それから、もう一つ、2点目に関係するわけですけれども、生活環境被害についても、これにつきましては対馬市さんと同様的な感じの補助事業が対応できるのかなと思いまして、要は被害を少なくするためには、まず個人ではできないんだと、地域全体で取り組む必要が一番大事であるということをまずは市民の皆さんにはご理解を頂きたいと。ですから、そういった中で、イノシシ撃退事業という市の単独補助事業を使って生活環境被害を守るというようなことでやっていけば、先ほど言われておるような家庭菜園についても、いくらかでも侵入防止はできると思いますので、その辺でご理解を頂きたいと思います。 ○議長(佐嘉田敏雄)  12番、渕瀬議員。 ◆12番(渕瀬栄子)  農業者の皆さんの生産をしっかり守って行くということは大変重要であります。それも引き続きお願いをしたいと思うんですけれども、やはり地域の皆さんが元気に暮らして行くという意味では、農家でない方もやはり野菜その他を耕作して行くというのは、ご自身の健康にも繋がるでしょうし、言わば生涯活躍まちづくりとか里づくりとか言われている中で、やっぱり地域の方々が元気に野菜作りをして頂くということは本市にとっても大事なことだというふうに思います。 今、生活環境被害防止対策の中で市の単独として、自治会として要望を出してもらえれば、ワイヤーメッシュの対応をすると。この中で、地域という中に家庭菜園を行っている方々の防止対策としても対応できるだろうということのご答弁を頂きましたので、ぜひそういうふうに対応して頂きたいということと、先ほど市内4地区で対応しているということだったんですけれども、やはりイノシシ被害というのは、もういろんな所から要望が上がってきております。そういう意味では、自治会として対策を要望すれば、ワイヤーメッシュの対策ができますよという広報はもう少し広報に力を入れて頂いて、地域の方、自治会の方に活用して頂けるようにして頂きたいと思います。 全てを一度にというのは予算的にも厳しい面もあろうかとは思いますけれども、先ほど4地区ということでしたので、市の単独事業そのものも知らない自治会とか地域の方もおられるかと思いますので、そういう広報はぜひお願いをしたいと思います。 次に、3項目目の横瀬LCAC駐機場の運用の関係なんですけれども、事前に連絡があったので、申し入れをしたということなんですけれども、私としては本当に適切な対応をされたのかなという疑問があります。それは資料として頂きましたら、事前に連絡があったのが7月21日、この時に市からは、瀬川漁協、瀬川汽船に了承を得るようにということで何か対応されております。 8月17日の米軍佐世保基地連絡会議の中で、予定終了時刻が午後8時のため、日没後のLCAC航行について注意必要との意見が出た。ここで出て初めて8月23日に佐世保市経由で要請を行われたのではないでしょうか。 夜間航行をしないで欲しいということで、米海軍にも求めている西海市ですから、その海上自衛隊から事前にあった時に、言わば午後8時までを予定していますという書類をもらった時に、この時点ですぐに日没後の運航はだめですよと言うべきではなかったかと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(佐嘉田敏雄)  総務部長。 ◎総務部長(冨永敬二)  ただいま渕瀬議員がおっしゃいますように、7月21日に一番最初に海上自衛隊からの説明を受けております。この時に議員がおっしゃいますように、予定では午後8時までの訓練期間ということで説明を受けておりました。ただ、私たちも今回の検証が頭から米海軍と同じように、夜間の運航は行わない、そういった前提で行われるというふうに判断をしておりまして、ある面、楽観視していたというところにつきましては反省をしております。 これにつきまして、議員もおっしゃいますように、8月17日の米軍佐世保基地連絡会議、いわゆる県市連絡会議の中でこの問題を情報共有ということで、県と佐世保市にも報告をしまして、8時までの夜間航行ということに対して、これにつきまして、再度米軍と同じように夜間航行を行わないように申し入れをすべきだということで、ちょうど佐世保市の基地政策局が定期的に海上自衛隊との意見交換の場を設定しておりましたので、この場を通じて改めて海上自衛隊の今回の研修につきましても、夜間航行を行わないようにということで要請をしているところであります。 ○議長(佐嘉田敏雄)  12番、渕瀬議員。 ◆12番(渕瀬栄子)  対応が遅かったということになると思います。申し入れをして、最大回避の努力はしたという答弁もありましたけれども、そうではなかったというふうに思います。西海市としても、それから西海市議会としても、米海軍のLCACについては夜間航行ということで新聞報道された時に、それは絶対にやらないで欲しいと言う申し入れ、要望をやって、そういうことを積み重ねてきているわけですよね。 そこに対して、やはり海上自衛隊の方が夜間航行をした。しかも、これは関係者の方に私が聞き取りしましたら、日中の明るい時には動かなかった。エンジンを掛けなかった。日没後、暗くなってからエンジンを掛け始めた。こういうことを聞きましたので、私は直接防衛省に行って、このことを確認させて頂きました。そうしますと防衛省の方は、その場では回答ができませんということで、確認をして回答しますということだったんですが、今現在も回答できませんというか回答頂けないというか、日中に動かなくて日没後に動かしたんじゃないのかということを否定するということも含めて回答がないという状況なんです。 それで、市長の答弁の最後にも、市議会とも基地対策協議会とも情報を共有して、連携をして対応するんだという答弁がありました。本年度の施政方針の中に、基地対策関係では横瀬貯油所内のLCAC施設が安全に運用されるよう今後も市議会や基地対策協議会の意見を伺いながら、九州防衛局や米海軍との協議を行って参りますというふうに表明されておりましたけれども、海上自衛隊のLCACが9月9日に横瀬LCAC駐機場を運用するということは、私は新聞報道を見るまで知りませんでした。 その新聞報道を受けて防衛省に行ったわけですけれども、先だって開かれました基地対策協議会が11月10日行われました。私は傍聴させて頂きましたけれども、この時にも基地対策協議会の方が、なぜ知らせてくれなかったのかということで、知らないということだったんですね。なぜ対応も遅いし、関係する所に情報共有ということでの対応がなされなかったのかをお尋ねしたいと思います。 ○議長(佐嘉田敏雄)  総務部長。 ◎総務部長(冨永敬二)  ただいまのお話の件ですけれども、確かに今回の海上自衛隊の検証訓練につきましては、先ほども申し上げましたとおり、通常の米海軍のLCACの運航訓練と同じような内容ということで、非常に失礼ですけれども、我々としましては楽観視していたというところであります。 従いまして、この件に対してのご批判につきましては真摯に受けとめまして、今後につきましては地元、基地対策協議会、あるいは議会の基地特、そういったところにつきましても情報共有に努めて参りたいというふうに思いますので、ご理解を頂きたいと思います。 ○議長(佐嘉田敏雄)  12番、渕瀬議員。 ◆12番(渕瀬栄子)  米海軍のLCACについては、佐世保市には当時、事前通知があっておりましたけれども、西海市の横瀬に移転してから事前通知がありません。前回、私がLCACの騒音問題についてお尋ねした時に、実際にLCACの騒音を聞いたことがないという答弁が担当課からもあったわけですけれども、海上自衛隊の所有しているLCACも米海軍が所有しているLCACも同じものだと私は認識しております。 そういう意味では、9月9日に運航しますよというのが7月の時点で連絡を受けてあるわけですね。そうすると、LCACの騒音が実際どうなのかということで捉えられる機会であったというふうに思うんですね。それが瀬川汽船から日没後の午後7時ぐらいに運航していたよという連絡があった、こういうぐらいの対応でよかったのかどうか。なぜ、事前に運航がわかっているのに、それを把握しようとする体制を取らなかったのかということでお尋ねをしたいと思います。 ○議長(佐嘉田敏雄)  総務部長。 ◎総務部長(冨永敬二)  何度も言いますが、今回の海上自衛隊のLCACの運航につきましては、通常の米海軍と同じような感覚でいたわけですけれども、通常、米海軍のLCACの運航に関する騒音測定につきましては、横瀬、寄船地区の公民館に自動騒音測定装置を設置しまして、騒音状況については測定、把握をしているところであります。今回の海上自衛隊の検証運航につきましても、当日の騒音状況については測定器を通じまして把握をしているところであります。 ○議長(佐嘉田敏雄)  12番、渕瀬議員。 ◆12番(渕瀬栄子)  測定器では何デシベル、80デシベルとか70デシベルとか出ますよね。しかし、実際自分の耳で聞くことによって、地域の皆さんの騒音被害はどれぐらいなのかということがやっぱり確認できると思うんですよね。米海軍は事前通知をしていません。今回、海上自衛隊が事前通知をした。じゃ、この機会を捉えて、実際LCACの騒音とはどういうものかということを把握するということが私は大切だったというふうに思います。 しかも、海上自衛隊は今回限りではなく、今後もやらせて欲しいというふうに言われております。そういう意味では、協定書というのは西海市が米海軍と交わしたものではなくて、九州防衛局と交わしたものですよね。ですから、新聞報道では米海軍との間の協定であって、海上自衛隊のものではないみたいなことが報道されております。これがどういう状況なのかということも確認をしなければなりませんけれども、言わばそうであったとしても、九州防衛局が西海市からの協定で米海軍のLCACに対して、早朝、夜間の運航はやめてくれと言っているわけですから、それをよく知っている九州防衛局が海上自衛隊のLCACを夜間航行させるということは断じて許されないというふうに思いますので、先だって申し入れをしたということですので、申し入れをするということも、私、事前にも知りませんでしたし、議会議長と連名ということでしたので、その要望書はどういう要望書を出したかということで、資料を後もって頂きたいというふうに思います。 それから、拡張計画に繋がるような計画はだめだ、予備調査ならばというようなお話がありましたけれども、米軍のLCAC基地、佐世保の崎辺にあった所から本市の横瀬に移転してきたわけですけれども、元々佐世保の崎辺にあった所は、今、海上自衛隊のおおすみ型輸送艦が停泊できる大規模な岸壁を整備しようとしています。佐賀空港にはオスプレイを配備しようとしています。おおすみ型輸送艦にはオスプレイ、LCACを搭載するという状況ですね。 こういう中で、制限水域も拡大されるかもしれない。米海軍と自衛隊が軍事的な行動をして、そのことで基地強化が図られようとしている。こういう環境の中で、計画は認めないけど調査は認める、そんなことで本当に阻止できるのかということでは、やはりここも対応が非常になっていないのではないかというふうに思いますので、ここはしっかり対応して頂きたいということで、4項目目に行きます。 旧崎戸中学校跡地利用事業についてなんですけれども、平成28年の第3回予算決算常任委員会で非常に論議になりました。議事録も既にできあがっておりますので、私も目を通させて頂きました。執行部の方も目を通していると思いますけれども、言わば西彼町の川山でトラブルというものが把握されておられるわけですよね。 そうしますと、この産炭地域活性化事業基金を使って、旧崎戸中学校跡地に事業をするといった時に、私は非常に心配することが3つあります。1つは、予定されている事業所の方が現に行っている事業で地域の方が困っておられるような環境問題が起こっている。これはもう9月議会で論議される前から相談を市が受けていたということ。これを全然私どもには知らされないまま、この事業を進めようとしている。これでは旧崎戸中学校跡地に事業を展開された時に、そこの地域での環境問題というのが発生しないのか。こういう心配はどうなのかということです。 それから、この産炭地域活性化事業基金について、公募をしたというので、どういう形でしましたかということで、9月議会の予算決算常任委員会の時に聞きました。広報さいかい9月号で、そしてネットでお知らせをしましたということなんですが、ここに応募の締め切りが9月16日と書いてあるんですよ。応募の締め切りが9月16日。そして、ネットの資料では同じく公募の締め切りが9月16日まで、そして、こういういろんな種類を出しなさいとなっております。しかし、9月議会の時には、まだ事業者から申請書が出されていません。それで同僚議員の方も含めて、申請書が出されていない段階で、なぜ9月の補正予算で上げてくるのかということで物議を醸しました。 それと、9月定例議会というのは9月2日から27日の日程、26日間行われたんですね。この予算決算常任委員会は9月16日に開かれて、もう9月2日から始まる議会に9月16日まで応募してくださいよと市民の皆さん、事業者の皆さんには公募しているのに、もうこの事業者と打ち合わせをして、産炭地域活性化基金を使って事業を起こそうとしていますということが議会の中で審議をされたんですよね。これ、おかしくないですか。そういう意味では公平、公正な行政執行になっていないのではないかということがあります。 それと事業者の方にとっては、今やっている事業を拡大したいということで、年初めに相談があったと。そこで、西海市は以前の部分で事業をできなくなっていましたから、こういう産炭地域活性化基金というのを利用してできる事業がありますよということで対応しましたということですね。そうすると、事業者が9月の時点で申請書も出せていないということは、事業者に無理をさせているのではないかと。言わば西海市が旧崎戸中学校跡地でやろうとやっていた事業、それで私どもはその事業者がやろうとしているのは、こうこうこうですよと、試食をしてみてくださいということで、野菜の試食もさせて頂きました。本当にそれができるだろうということで地域の方も期待されていたと思うんですけど、それがだめになった。それで市としては何とかしなきゃいけないというところで、この事業者に無理をさせている面があるのではないか。 ちょっと長くなりましたけど、この3点、お尋ねをしたいと思います。 ○議長(佐嘉田敏雄)  商工企業立地課長。 ◎商工企業立地課長(村野幸喜)  ただいまの質問にお答えいたします。 質問3つあったかと思います。 まず1点目、現事業でトラブルがあったのが9月定例議会前であったということに対して、そういった事業を把握していたのかというところでございますけれども、申しわけございません。産炭地域新産業創造等基金助成金を担当している部局としまして、我々はこの期間については9月定例会以降に把握をしたものでございます。市民環境部としましては、その前には把握していたんですけれども、産炭の担当部局としましては9月時点では把握しておりませんでした。 2点目ですけれども、広報さいかいの申請の時期ですけれども、ちょっと確認をさせて頂きますけれども、確かに募集は9月16日までとさせて頂いております。これは産炭の事業につきましては、例年春先に事業の募集があっております。今回は春の募集がなかったために、追加の募集という形で県の事務局から上がってきております。例年春先なんですけれども、今回は春先の募集がなかったと、要望がなかったために追加という形で県の事務局から募集があったということでございます。 事業者の方からは、その以前から相談があっておりまして、募集があれば申請を行いたいということの話があっておりました。県の事務局の方からも事前に追加要望がある以前にあるかもしれないということが話を聞いておりましたので、9月にありますと、申請なさいますかという話の中で、準備を事業者の方は行っていたということで、そこら辺については市の方とも事前に調整をさせて頂いていた経緯がございます。 事業者に無理をさせているのではないかという件につきましては、あくまでもこれは冒頭、市の方に事業者の方から相談があった件でございまして、無理に今回の募集に間に合わせるために申請をして頂いたということについてはございません。 以上でございます。 ○議長(佐嘉田敏雄)  12番、渕瀬議員。 ◆12番(渕瀬栄子)  春先とか2次募集とかいうことじゃないんですよね。9月16日が応募の締め切りになっているんですよ。9月2日から始まる議会に、もうこの事業者と打ち合わせしているというのが公平公正じゃないんじゃないのかと言っているんです。しかも、ちゃんと書類をそろえなさいとなっているのに、9月の時にはまだ申請書は出ていません。申請書が出ていないのに何で進めるのかということが問題になったわけですよね。 そして、市民環境部は把握していると言われました。でも時間がないので私の方が言いますけれども、頂いた資料はもう6月からですね。悪臭、それから大量のハエの発生、それで警察も立ち会う、保健所も立ち会う、こういう状況になってきているわけですよね。9月議会の時には、雇用確保・拡大という事業の中で雇用問題を過去に起こした事業者としてどうなのかということがありましたけれども、過去のトラブルだけじゃなくて、現にトラブルがここに起こっていたわけですよね。 そして、西海市産炭地域活性化基金活用プロジェクトチームを設置しますというふうになっています。ここには産業振興部長及び市の課長職から市長が命じてプロジェクトチームを組みますとあります。これを設置してやっていれば情報は共有しているんじゃないですか。そしたら、崎戸中学校跡地に産炭地域活性化基金、これは事業費としては4億円とか5億円とか6億円になる事業ですよ。西海市の持ち出し分はその中の一部だといっても、全部公金であることは間違いありません。こういう多額の公金を使う事業に対して、応募期間を守らずに公平公正にやらない。そして、現に同じ市内の地域の方々が環境問題で苦しんでいる。そういう事業者が、じゃあ、崎戸の方に行って事業をやる。それで本当にいいのかということなんですが、どうでしょうか。 ○議長(佐嘉田敏雄)  時間がありませんので。さいかい力創造部長。 ◎さいかい力創造部長(岩倉光義)  今回の新産業創造等基金助成事業の要望についての調査については、県から9月30日までに提出書類を県に届けてくださいということでの通知があってございました。その関係上、提出書類についての調整ということで、前回の予算決算常任委員会の時には完全に提出書類がまだ内容の不備の所がございましたので、それについての修正、訂正等をお願いしている状況でございました。
    ○議長(佐嘉田敏雄)  12番、渕瀬議員。 ◆12番(渕瀬栄子)  いや、9月2日から議会が始まっていて、もうその産炭地域活性化基金で4億円、5億円、6億円という事業をやりますよ、でも申請書類は出ていないけど、この事業者と打ち合わせをしていますよというやり方をやったんですよね。そこがおかしいんじゃないのかと言っているんですよ。9月30日まで県に申請書を出せばいいからという云々の問題じゃないと思うんですよね。 ○議長(佐嘉田敏雄)  もう時間がないので、簡単に。 ◎さいかい力創造部長(岩倉光義)  もう事前に春先からご相談を受けておりましたので、この事業の募集がございますと、応募がございます、いかがしますかという相談をさせて頂きました。 ○議長(佐嘉田敏雄)  12番、渕瀬議員。 ◆12番(渕瀬栄子)  広報していたということは、ほかの事業者からも応募してくる可能性はあるわけですね。そしたら、9月16日の応募締め切りを待って進めなきゃいけないわけでしょう。それを9月2日から始まる議会に持ってくるそのもののやり方は、やっぱり改めて頂かなきゃいけないことだと思うんですが。 ○議長(佐嘉田敏雄)  もう時間です。 これで渕瀬栄子議員の一般質問を終わります。 以上で本日の日程は全部終了しました。 次回本会議は、明日12月7日午前10時から開きます。所定の時刻までにご参集願います。     午後3時22分 散会...